History Quest「戦史会議室」
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タイトル Re^3: 1940のフランス軍の戦略構想
投稿日: 2005/01/22(Sat) 09:34
投稿者DASREICH

> > > 開戦する以上、当然戦争終了にむけるプランをなにがしかもっていたと思うのですが、どうもいろんな文献をあたっても、それがディール計画だよ、的な書き方しかよみとれないのですが、どうなのでしょう?
> > 皆様ご返答ありがとうございます。私の質問に対する概略は理解しましたがまだいくつかわかりづらい所もあり、また、質問の主旨がわかりづらいというご指摘に対する返答もあわせてさせて頂きたいと思います。 >  御質問の趣旨を今一つ掴みかねるのですが。独は、英仏と相互援助条約を結んでいるポーランドに侵攻しています。それによって、仏は独に宣戦布告したのですが、DASREICHさまは、仏に戦争終了にむける具体的かつ詳細な計画が立案できない以上、仏は速やかにポーランドとの相互援助条約を破棄して、ポーランドを見殺しにし、独とポーランドとの戦争に関して、中立を維持すべきだった、という趣旨の御質問なのでしょうか。
> >正直に言わせてもらえばそのとうりだと思います。というよりか、仏国のとるべき最善の国家戦略は、ポーランドが降伏した時点で独との講和、という形が最善だつたと思います。そもそも同盟国を見殺しにすることが国益と信用をそこなう。という判断でしたら、ミュンヘンで前例を作るべきでは無く、その時点で宣戦しなければ、国益追求の論理から一貫しないとお思います。よって真義を守るために宣戦まではやむおえないとしても、その理由である対象国が消滅した以上、ある程度必勝と思われる戦略が無い以上、その時点の講和が最善の戦略だったのでは。(または見殺しにする)

> >  英仏とポーランドは相互援助条約を結んでおり、ソ連に次いで、ポーランドは最大約300万人を動員できる東欧第2位の陸軍大国でした。独ソ不可侵条約とそれに伴う秘密議定書の締結は英仏にとって、寝耳に水の出来事であり、それでも英仏とポーランドとの連合は、ソ連が中立を保つ限り、独伊枢軸に対して、あくまでも額面戦力上は優位にたっており、仮に百歩譲って独伊枢軸にソ連が加わっても、極東において日ソ関係が基本的にうまくいっていない以上、ソ連が全力を持って欧州正面に当たることはできず、極端に英仏とポーランド側が戦力的に劣勢にはなりません。
> > それはそのといりと思いますが、その前提は1939年時点のもので、40年にはポーランドの潜在力は消滅しており、ソ連とドイツは一見ポーランドをめぐって国境を接した密接な戦友蜜月関係となり、万一のソ連の潜在力を計算しなければなならない状況。またソ連の極東軍を除いても、万一の事態がおきた場合、またあの時点では起きうる可能性が大きく感じる客観的な情勢が存在する以上、力のバランスは極端ではないにしろ、枢軸有利にふれています。そうである以上長期戦での勝利の前提が崩れたと考えてるべきではないかと。> >  そして、WWTの西部戦線の経験から、攻撃側が防御側に対して極めて大きな損害を出すので、基本的に防衛戦闘に徹して、消耗戦を相対的に国力の劣る独伊枢軸側に強い、独伊枢軸の国力を消耗させて、戦争遂行を不可能にし、それによって最終的に英仏側が勝利を収めればいい、というのが当時の英仏側の基本方針であった、と私は理解しています。そして、これはWWTの終末等を考える限り、当時としては、極めて合理的な作戦であると私には思われます。
> >
> >  そもそも、独が同盟国であるポーランドへ侵攻してきたので、仏は独に宣戦を布告したのです。同盟国が不当な侵略を受けた以上、宣戦を布告すべきではないでしょうか。


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