タイトル | : Re^2: 長期戦戦略? |
投稿日 | : 2005/01/22(Sat) 11:32 |
投稿者 | : ウィリー |
こんばんは、ウィリーです。
とりあえず、逐条部分について私の考えを。
1)封鎖の実効性を上げるために、ソ連の周辺部にも軍事行動を取る予定はあったようです。
現実には、外交的圧力でドイツ支援を思いとどまらせることになるでしょう。
2)これは不可能でしょう。少なくともイギリスの世論は沸騰しており、
「イギリス」は「ドイツ」に宣戦布告せざるをえなかったのです。
そして、フランスは「イギリスから封鎖」されるのは願い下げですから
イギリスと歩調を合わせないわけにいかないのです。
3)勝てる戦争をやめる理由はありません。理由は後述。
史実では1ヶ月でフランスが崩壊しているために、
英仏連合軍は弱体であったように思われていますが
実際のフランス軍は「編成表上」ではきわめて強力だったのです。
兵員数でほぼ同数。戦車の数でもほぼ同数で性能はドイツより上。
空軍でもおおむね互角。海軍力で圧倒。
これにマジノ線の防御力と英仏の工業生産力を加えれば
41−42年までにはドイツ側を「物量戦」で押しつぶせるだけの
戦力が整うはずでした。
では、なぜフランスがあれほどあっけなく負けたのか?
理由は多数ありますが、最大の理由は「初期配置が間違っていたから」。
独仏国境に「攻撃側」のドイツ軍の2倍の兵力を貼り付けていては
それ以外の戦域での戦力がなくなるのは当たり前。
おまけに、貴重な機械化戦力を予備として手元に置く代わりに
ベルギーに突進させる致命的(といっていい)ミスによって
いざセダンにドイツ軍が現れたときには差し向けるべき兵力が
なかったのでは、たとえドイツが歩兵だけで攻撃したとしても
フランスが勝てたとは思えません。
まあ、フランス軍のやるきのなさも重大な敗因ですから、
戦意のなさに気づかなかった軍上層部の怠慢は
当然責められてしかるべきでしょうけれど。