タイトル | : Re^7: 1940のフランス軍の戦略構想 |
投稿日 | : 2005/01/26(Wed) 23:11 |
投稿者 | : DASREICH |
次ぎにこの点について。確かに戦争は計画どうり進むものでは無く、不確定な事態、不測の事態は常におこりねまた計画どうり進むことのほうがまれである、という点には異論はありません。
しかし、だからといって、計画が無くてよい、ということにはなりません。
私の考えでは、長期消耗での勝利ということであるのなら、一応1941、42年時点での、相手国独の戦力見積もりと、その時点の自国の戦力見積もり程度は比較検討し、それに沿った計画、というのを参謀本部レベルで考えておくのが宣戦布告前にやっておくべきではと考えるのですが、いかがでしょうか。一応日本でも、1942年時、43年時の米国との生産力と戦力比較はおこなって、それであの計画ができているはずです。(どうみても実現できそうにないのはさておき)
そういった視点より仏を見ていくと、ラフなプランでもいいですから、長期戦に対する具体的な検討、ということをしていた事があるのでしょうか。
別に仏を非難するわけではありませんが、その程度ももしやっていないのならば、(この点が私の知りたく、また、調べのおよんでいないところなので、もしやっていた、という事実があるならすみません)
国の命運をかける宣戦という行為の前に、あまりにも軽率である、と感じてしまうのですが。
次ぎに、経済、という点ですが、確かにこの点私の調べ不足の点不明をはじるばかりです。一応、一般的な反証をしてみたいと思います。独の戦時経済という点から見ていきたいと思います。まず、独が戦争を継続してにあたって輸入が絶対的に前提となる物資は、まず石油でしょう。これは主要な供給国は内陸国のルーマニアであり、その後の独ソ戦のあれほどの規模の戦力を
その供給源のみでささえきったことを考えますと、機動距離の短縮される対仏戦ということであれば、ある程度長期も支えうるのでは?石炭は自国で産出できますし、鉄鉱石はそれを見越してあの時点ではノルウェーを制圧してますのでバルト海経由で確保できるものと思います。ニッケル・チタン等のレアメタルはソの供給に頼らなければなりませんが、バターするにも技術供与等の手段も考えられるとも感じます。また、いずれにしても、大戦中、独はほとんど輸入できない状態で戦時経済は年次成長を続けており、(この点仏等の占領地生産力・労働力をえたからだ、という事はありましようが、仏を占領したからといって輸入ができたわけではありません。あくまで対封鎖・原料輸入の視点からです)少なくとも経済的衰弱が自明、という点はどうか、と思うのですがどうでしょうか。