タイトル | : Re^9: 1940のフランス軍の戦略構想 |
投稿日 | : 2005/01/29(Sat) 03:21 |
投稿者 | : DASREICH |
それから、独が仏に対して寛大な講和条件を提示するとして、どの国が独仏の講和を仲介するのでしょうか。仲介国が中小国では、万が一、一方当事者が講和条約を破った場合、その破った当事者を制裁する等して、講和条約の履行を保証することができません。太平洋戦争において、日本が英米との講和に際し、ソ連による仲介に頼ったのは、ソ連ならば英米との講和条約を保証できると考えたからです。当時、英米は仏寄り、ソ伊は独寄りで、公正さを求められる講和の仲介国には不適当です。となると、独仏の直接交渉ということになりますが、仏首相自らベルリンに飛んだ時点で独に抑留され、最高指導者不在を狙って、独が停戦協定を破棄し、仏侵攻を再開しない、と仏政府は信用して、講和交渉を進められるでしょうか。
山家様の論法でいきますと、日本が交渉を依頼した時のソ連は、おもいっきり英米よりで、公正を求められる仲介者としては不適当では。
別に交渉をするだけでしたら、そんなにおもいつめなくとも、スイス経由等
いろいろ考えられるのではないでしょうか。
そういった点で私は首脳レベルでの、直接交渉の必要はない、
と考えます。一応注目してもらいたいと思う点がありますが、
まず、この時点では、独仏両国は本格的な交戦関係に陥っていない、
という点です。この視点から、独から、の具体的提案というのを
考えてみますと、まず、現状追認的な停戦交渉を申し込みます。
もし、停戦交渉をもちかけられた仏がどうでるか
と言う点議論はあるかと思いますが、全般状況より
一議もなく拒否、ということにはならないような気がします。
山家様の後半部分、に関しては、万一直接交渉になったとしても、
首相と総統が自らほいほいいったりきたりせず、
多分外相レベルで決着がつくものと思いますので、
仏のために心配しすぎと思います。(笑)