タイトル | : Re^12: 1940のフランス軍の戦略構想 |
投稿日 | : 2005/02/02(Wed) 22:54 |
投稿者 | : 山家 |
他のところにレスするのに、つい時間をとられてしまい、本当にすみません。明日の朝早く、出勤せねばならないので、今日はここだけにレスを止めさせてください。
> 英国は別に仏の繁栄と信義のために血を流しているわけでなく、英国自身の事情により血を流していると私は思います。そもそもこの章の要点は、信義云々では無く、仏から見て、独が信用にかけるなら、英も信用にかける点多々ある。そういった視点より見れば、ある意味仏が独と講和する可能性がまったくなかったとはいえない、という傍証としてということがメインです。
仏がこの時点で英を見限り、独との単独講和に走るということは、蘭白が中立政策を採用し、西伊が独と協調している以上、欧州の孤児となることを意味します。それは最悪の場合、独の属国になる覚悟を固めないとできないことではないでしょうか。そして、それを言い出すなら、仏も別に英の繁栄と信義のために血を必ずしも流しているわけではありません。お互いに自国の利益を最優先に考え、共闘しているのです。そういった点ではある意味、お互い様です。
> そもそも信義をいうのなら、ポーランドの立場よりすれば、ソも独も同じ国土を蹂躙した仇敵のはずです。信義ある英国としては、ポーランドに対し、独は悪者だけど、ソは悪くないからソにとられた部分はあきらめろ、とでもいうつもりだつたのでしょうか。
ポーランド政府は、ロンドンへの亡命後、まず対独戦優先の方針を採り、再建されたポーランド軍を仏に派遣する一方、ソ連とは事実上の冷戦関係に入り、独ソ開戦後はソ連と共闘までしたと思うのですが、記憶違いでしょうか。