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投稿時間:2003/02/14(Fri) 03:39
投稿者名:Giftzwerg
Eメール:giftzweg@cl.cilas.net
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タイトル:
2/9テストプレイ報告
こんにちは Giftzwergです。

2/9の杉並ゲームサークルの例会でテストプレイを行いました。
9ターン前半でソ連軍プレイヤーが投了するという結果になりました。

今回、ソ連軍プレイヤーは全力を挙げてStalinoの攻略を目指す戦略をとりました。
いつかは試してみたいと思っていた戦略でしたが、自分が仕掛けられる事になってしまいました(笑)。
第1ターン、ポポフ4GTがいきなり東に戻り、4個戦車軍団をLisichanskに向けます。
第1フェイズにLisichanskに18Tを基幹とする部隊で強襲をかけ、「2M」の結果で攻略に成功します。
ドイツ軍はArtemovskと3704の線に下がり、Lehr連隊がArtemovskに篭ります。
その間、Slavyanskに隣接した狙撃兵師団を7Pzが撃破、後退させ、DR師団も前面の狙撃兵1個師団を撃退します。
333師団はSlavyanskと連絡する戦線へ移動、320師団はドニェツ河畔に後退します。

第2ターン、第1フェイズにソ連軍はポポフ4GTを基幹とする部隊でArtemovskを強襲しますが「2」が出て、Lehr連隊はステップロスで耐えます。
3704に後退した19Pzのオートバイ大隊は、第1フェイズで混乱、敗走し、第2フェイズの攻撃で除去されます。ソ連軍はターン終了時には、ArtemovskとKonstantinovkaにそれぞれ2個戦車軍団を隣接させます。
北部では、戦車2個軍団を南方に転進させ、320師団をドニェツ河畔で捕捉、攻撃します。
1個連隊を後退させ、残る2個連隊もドネェツ東岸で包囲されます。
最北部では無理に攻撃を行わず、師団スタックで前進、浸透するに止めます。
ドイツ軍は、Artemovskに333師団の予備連隊を送り込み、Lehr連隊が再編成に成功します。
Konstantinovkaにもトルクメン大隊を送ります。
1SS師団は320師団と連携して、ドニェツ川西岸に浸透していたソ連軍部隊を撃退し、退路を確保します。
DR師団は攻撃を実施後ドネェツ川の渡河点に下がります。
最北部では、198師団がBelgorodまで後退します。

第3ターン、ArtemovskとKonstantinovkaに対して準備攻撃が行われます。
Artemovskは「4」でステップロスで耐えます。
Konstantinovkaは陥落しました。
この地区はこれ以上は戦力がないので、他の地区からの増援を待ちます。
前ターン、320師団を攻撃した2個戦車軍団もLisichansk方面に向かいます。
320師団に対しても準備攻撃を行いましたが、歩兵と騎兵だけなので、2ステップロスを与えただけに止まります。
北部ではハンガリー歩兵の掃討を行い、ドイツ軍を追撃してBelgorodを包囲します。
ドイツ軍は、南部では4102、4104、4305の線に増援の3Pzと11Pzで戦線を作り、19PzとLehr連隊は再編のため後退します。
320師団は1SSと共同してドネェツ川西岸に撤退することに成功します。
Belgorodでは、0614で退路が無くなった168師団の1個連隊の救出を試みますが、ソ連軍が後退せず失敗します。

第4ターン、ソ連軍は第1フェイズに4104に対して攻撃を行い、撃退します。
4102に対する攻撃はステップロスどまりでした。
H列から3ユニットを突破させ、ホリト軍支隊補給ポイントを下げます
戦線中央部では攻撃を行わず、師団スタックをドニェツ川沿いに展開させます。
北部ではBelgorodのハンガリー軍装甲師団を撃破、占領しました。
ドイツ軍は南部で増援の5SS師団を投入して、4203に進出していた10T基幹のスタックを攻撃します。
ソ連軍はステップロスで耐えます。
その後、Gorlovka、4303、4305の線に戦線を構築します。
7PzはSlavyansk東方の3304で、1SSはBarvenkovo北方の3010でそれぞれソ連軍の狙撃兵師団を攻撃し、撃退します。
DR師団、GD師団も前面のソ連軍の狙撃兵師団を攻撃し、撃退した後、Belgorodの線から後退してドネェツ河畔の1314から北の戦線に後退します。
第1SSだけは第2フェイズも攻撃を続け、Barvenkovoを守っていた親衛狙撃兵連隊を孤立させました。

第5ターン、ソ連軍は南部で4305を攻撃、撃退して西方の平地から回り込む態勢をとります。
Gorlovka、4303に対して4101から4304までの5ヘックスをスタックで埋めて次ターンの攻略を狙います。
中央部では完全に守勢に転換し、親衛騎兵、狙撃兵師団を抽出して南下させ、増援の独立戦車旅団ともどもStalino方面に送ります。
北方ではドイツ軍を追撃し、孤立した部隊を攻撃しただけでした。
ドイツ軍は、南部で西方の平地から回り込むべく4404にいた狙撃兵師団を撃退します。
1SS師団はBarvenkovoの親衛狙撃兵連隊を撃破し、北部では、Khar'kovに向かって後退しつつ、GD師団とDR師団は戦力の再編成に努めます。

第6ターン、ソ連軍は準備攻撃でGorlovkaと4303を攻撃し、第1フェイズに奪取します。
この戦いで5SS師団は大損害を受けてStalinoに後退します。
北部では増援の戦車軍団でドイツ軍の歩兵1個連隊を撃破するだけにとどまります。
ドイツ軍は南部で再編成した19PzとLehr連隊を投入し、4401、4403、4405に戦線を張ります。
1SSはSlavyansk-Izum間でドニェツ川西岸に進出していたソ連軍部隊を掃討し、333師団と交代できる態勢になります。
北部では、GD師団がKhar'kovに後退、DR師団はKhar'kov東のChuguyevの突出部を放棄して南下し、1SSと合流を目指します。
このころには、南部のStalino正面ではお互いに戦線のすぐ後方に損耗、混乱したユニットを抱え込んだ状態になっています。

第7ターン、ソ連軍は4401、4403を攻撃し、ドイツ軍を撃退します。
北部では増援の戦車軍団が歩兵部隊と協力してドイツ軍の歩兵連隊を攻撃する以外は動きがありません。
南部のドイツ軍は、ソ連軍の準備攻撃を避けて45XX列を放棄し、4601、4603に薄い戦線を張ります。
実質Stalinoが最前線になっています。
一方、1SSと7PzはSlavyanskからLisichanskに向かって攻撃を開始します。
ソ連軍は3304と3504に狙撃兵師団スタックを置いて防衛線を張っていましたが、ティーガー中隊を含む攻撃に大損害を受けます。
第2フェイズには、Khar'kov-Izum間の戦線を320師団、333師団と交代したDR師団主力が攻撃に加わり、上記の2個師団は破砕されます。

第8ターン、ソ連軍は第1フェイズに4601、4603のドイツ軍を撃退し、Stalinoに隣接します。
第2フェイズでStalinoを攻撃することも可能でしたが、4ユニットが篭る都市ヘックスを攻撃するのは無理と考え、次ターンに準備攻撃ができるように部隊を移動させます。
また、Stalino西方にいた19Pzを狙撃兵師団で孤立させ、Stalinoに入れないようにし、Krasnoarmeyskoyeにパルチザンを発生させます。
またLisichansk前面では、増援の狙撃兵師団を集め、3303、3402、3503、3603に師団スタックで戦線を張ります。
ドイツ軍は南部ではStalinoのユニットの再編成を試み(ほとんどの部隊が1ステップしか無い)、19Pzで反撃を行いますが失敗します。
SS装甲軍団+7PzのパンツァーカイルはLisichanskに向かう攻撃を続けます。
第1フェイズに3402、3503、3603の各ヘックスに攻撃を行い、3503に対して「4D」を出して後退させ、他の2ヘックスの部隊にも大損害を与えます。
第2フェイズには3402、3603の部隊も壊走させ、Slavyanskから3402までを装甲部隊のスタック列で遮断します。
北部ではKhar'kovの東2ヘックスを放棄して戦線の短縮に努めます。

第9ターン、Stalino方面の第1親衛軍司令部が補給切れになり、Stalino-Lisichansk間のソ連軍の大部分が混乱して戦闘不能になります(元々混乱していた部隊も多かった)。
ポポフ司令部は敵ZOCでも味方ユニットがいれば補給が通じるのですが、20移動力以上離れているため周囲の部隊にしか補給を与えられず、Stalino前面の部隊のみが活動可能になります。
準備攻撃でStalino攻撃が行い、「3」の結果を出しましたがドイツ軍は後退せず(混乱で吸収して)に踏みとどまります。
ドイツ軍の反撃で「3R」の結果が出たため攻撃に参加した3スタックがすべて後退しました。
この時点で、ドイツ軍ターンにSS装甲軍団に補給路を完全に切られてしまう可能性が高く、Stalinoを再攻撃することは不可能と判断したソ連軍プレイヤーが投了しました。

対戦日 2003年2月9日
プレイ時間 約11時間
対戦者 独軍Giftzwerg、赤軍松崎氏
        赤軍奪取  独軍奪回
Belgord     4
Akhtyrika          
Khar'kov1    9
Khar'kov2    
Khar'kov3    
Lyubotin       
Chuguyev    
Merefa     
Zmiyev       
Krasnograd
Lisichansk 1
Slavyansk    
Lozovaya             
Kramatorsk   
Artemovsk     4
Krasnoarmeyskoye 8 
Sinel'nikovo   
Zaporozh'ye

9ターンのソ連軍ターン第1戦闘フェイズ終了時にソ連軍プレイヤー投了。

投稿時間:2003/02/18(Tue) 19:16
投稿者名:柿崎 唯
Eメール:wyvern9@juno.ocn.ne.jp
URL :http://www9.ocn.ne.jp/~saphisgc/
タイトル:
Re: 2/9テストプレイ報告
Giftzwergさんへ

報告ありがとうございます。

私自身が時間が取れない状態が続いたためレスをつけるのが遅れて大変すいません。

なかなか極端な戦法のようですが、Stalino近郊まで進撃できたのですから、なかなかなのでしょうか。Stalinoに4ユニット残っていたのであればもう少し北で止められたような気もしますが、・・・。

やはりソ連軍の耐久力が少ないですね。
補給確認の時期を考慮する必要もあるかもしれません。

投稿時間:2003/02/19(Wed) 23:20
投稿者名:Giftzwerg
Eメール:giftzweg@cl.cilas.net
URL :
タイトル:
Re^2: 2/9テストプレイ報告
柿崎さん こんにちは

> 私自身が時間が取れない状態が続いたためレスをつけるのが遅れて大変すいません。

この後も、2/11、2/15、2/16と3回テストプレイをしていますが、レポートを書くのが追いついていない状態です。
新ルールも出たことですし、ここらでまとめて書こうと思っています。


> なかなか極端な戦法のようですが、Stalino近郊まで進撃できたのですから、なかなかなのでしょうか。Stalinoに4ユニット残っていたのであればもう少し北で止められたような気もしますが、・・・。

現時点では唯一ソ連軍が勝利した作戦です(2/15のリプレイ)。
ヒストリカルに近い作戦だと、今までのプレイでは3〜4ターンくらいでソ連軍が損耗して攻撃衝力を無くしてしまいますが、この作戦はStalino正面でしか大きな攻勢をとれない代わりに、切れ目なく攻撃を続けることができます。
補給やコマンドコントロールの面から考えると非現実的な作戦ですが、このゲームは1本の補給路で補給可能なユニット数や1つの司令部が指揮可能な部隊数に縛りがないのでゲーム上は有力な作戦になっています。
ゲームとしてはプレイヤーの選択肢が多くておもしろい、というか昔のエポック(レック)スタイルなので単に非現実的だからダメというのもどうかと思っています。

> やはりソ連軍の耐久力が少ないですね。
> 補給確認の時期を考慮する必要もあるかもしれません。

ソ連軍ユニットのステップ数を増やすか、補充ポイントを増やしてやらないとすぐに燃え尽きてしまうという印象です。

補給確認についてはドイツ軍に極端に有利でゲームバランスを崩していると思います。
ソ連軍、特に南西方面軍は補給源が1箇所で戦線に縦深がないため、守勢に回ると(史実のように突出していなくても)補給切れで崩壊してしまいます。
逆に、ドイツ軍、特にSS装甲軍団はまず補給切れにならないのでかなり無茶なことができます。

投稿時間:2003/02/20(Thu) 17:22
投稿者名:柿崎 唯
Eメール:wyvern9@juno.ocn.ne.jp
URL :http://www9.ocn.ne.jp/~saphisgc/
タイトル:
Re^3: 2/9テストプレイ報告
Giftzwergさんへ

> この後も、2/11、2/15、2/16と3回テストプレイをしていますが、レポートを書くのが追いついていない状態です。
> 新ルールも出たことですし、ここらでまとめて書こうと思っています。

精力的にテストプレイして頂き感謝しております。

> 現時点では唯一ソ連軍が勝利した作戦です(2/15のリプレイ)。
> ヒストリカルに近い作戦だと、今までのプレイでは3〜4ターンくらいでソ連軍が損耗して攻撃衝力を無くしてしまいますが、この作戦はStalino正面でしか大きな攻勢をとれない代わりに、切れ目なく攻撃を続けることができます。
> 補給やコマンドコントロールの面から考えると非現実的な作戦ですが、このゲームは1本の補給路で補給可能なユニット数や1つの司令部が指揮可能な部隊数に縛りがないのでゲーム上は有力な作戦になっています。
> ゲームとしてはプレイヤーの選択肢が多くておもしろい、というか昔のエポック(レック)スタイルなので単に非現実的だからダメというのもどうかと思っています。

非現実的、ではないと思います。
というのはこの時期のソ連軍の補給の困難さは補給距離が長くなりすぎて、「量」が足りなかった、という事が主体です。北部の戦車軍団を南部に回したとしても、その戦車軍団に対する補給部隊をそのまま南部に引き連れていくだけの話でしょう。
私は、当時の規模から考えて南部に史実の倍の戦車が集中しても1本の補給路で補給が可能だったと考えています。とにかくこの時のソ連軍は戦力が足りなかったわけで、Popovは200両しか戦車を持っていませんでした。これが1943年夏となると800両とかの単位で投入されています。

> ソ連軍ユニットのステップ数を増やすか、補充ポイントを増やしてやらないとすぐに燃え尽きてしまうという印象です。

補充ポイントは一応、史実の補充人員数などに基づいてはいるので、あまり大幅には増やしたくないです。

> 補給確認についてはドイツ軍に極端に有利でゲームバランスを崩していると思います。
> ソ連軍、特に南西方面軍は補給源が1箇所で戦線に縦深がないため、守勢に回ると(史実のように突出していなくても)補給切れで崩壊してしまいます。
> 逆に、ドイツ軍、特にSS装甲軍団はまず補給切れにならないのでかなり無茶なことができます。

ということで、こちらの方での「調節」という話が出てきます。
史実でもドイツ軍は結構無茶な作戦をしていますし、補給も充分だったようなので、このままでもいいかと思います。
ソ連軍の補給は多少緩和したほうが良いかもしれません。
具体的には、補給確認の時期を、各プレイヤーターン終了時とし、自軍のみの補給判定とする、というものです。こうしますと、現在に比べて事実上1ターン補給が甘くなります。

他の方々のご意見も頂ければ幸いです。


投稿時間:2003/03/02(Sun) 01:45
投稿者名:YEN
Eメール:PEB04320@nifty.ne.jp
URL :http://www15.big.or.jp/~yen/tss/
タイトル:
Re^4: 2/9テストプレイ報告
 柿崎 唯さん、こんにちは。

> 具体的には、補給確認の時期を、各プレイヤーターン終了時とし、自軍のみの補給判定とする、というものです。こうしますと、現在に比べて事実上1ターン補給が甘くなります。

 イメージ的には、補給確認時期が赤軍に不利なのは、硬直した体系を思わせてますし、独軍の反撃を演出できるとは思いますが、ゲーム上の効果が大きすぎますかね。
 補給源を柔軟にしたり、補給の経路である道路を変更を加えれば、ルールを変えずに赤軍が楽に出来るとは思いますが、史実に反するのなら無理でしょうね。

 では

投稿時間:2003/03/03(Mon) 20:33
投稿者名:柿崎 唯
Eメール:wyvern9@juno.ocn.ne.jp
URL :http://www9.ocn.ne.jp/~saphisgc/
タイトル:
Re^5: 2/9テストプレイ報告
YENさんへ

> > 具体的には、補給確認の時期を、各プレイヤーターン終了時とし、自軍のみの補給判定とする、というものです。こうしますと、現在に比べて事実上1ターン補給が甘くなります。
>
>  イメージ的には、補給確認時期が赤軍に不利なのは、硬直した体系を思わせてますし、独軍の反撃を演出できるとは思いますが、ゲーム上の効果が大きすぎますかね。
>  補給源を柔軟にしたり、補給の経路である道路を変更を加えれば、ルールを変えずに赤軍が楽に出来るとは思いますが、史実に反するのなら無理でしょうね。

具体的には、ソ連軍の補給がドイツ軍のそれより厳しくなっていればよいので、どの程度かはテストプレイで決めるべきことと考えています。
上記の改定を行っても未だドイツ軍の方が有利なので、改定案は許容範囲内であると思います。
ちなみに、現在の道路設定は、Slavyanskの重要性を強調したものとなっています。これはDavid M. Glanz氏の指摘によって改定したものです。ですから道路の改定は行いたくないところです。