投稿時間:2003/01/30(Thu) 18:17 投稿者名:Giftzwerg
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タイトル:Re^2: 1/26リプレイ経過
1/26のリプレイの続きです。
はじめに各プレイヤーの戦略/作戦を紹介します。 自分のもの以外は実際のゲーム展開からの推測になります。
・ドイツ軍プレイヤー Slavyanskに篭城する。 北部、特に北西部では無理をせず必要ならば後退する。 南部に戦力を結集し、できるだけ早期に反撃を実施する。
・ソ連軍北部プレイヤー 強襲を多用して全力で進撃する。 ドイツ軍の戦線の弱い部分を強襲する。 西方への延翼を優先し、戦線を拡大してドイツ軍が手薄になった後、ハリコフを攻略する。
・ソ連軍南部プレイヤー 最初にSlavyanskを包囲、孤立させる。 独320師団を包囲拘束する。 Slavyansk陥落後、主力を西に向け、ドイツ軍に圧力をかける。
次にゲーム展開の概略です。 問題は南部で起こっているので、南部を中心に記載します。
・第1ターン 北部ではソ連軍は進撃、ドイツ軍は後退してコロチャ川東岸の線まで下がります。 南部のソ連軍は攻撃はLisichanskだけにとどめ、移動に全力を挙げます。 Lisichanskの攻撃は双方1打撃でドイツ軍はD1で踏みとどまります。 ポポフの4GTは定跡?に沿って3407に進みます。 6GC親衛騎兵軍団が2511に進みSAVINTSYの渡河点を押さえ、57G狙撃兵師団が2909に移動してIZYUMの渡河点を押さえます。 主力部隊となる約5個師団がSlavyanskの隣接ヘックス、及びその後方に移動しました。 ドイツ軍は第7装甲師団をSlavyanskに集結させ、攻囲軍の一番弱いスタックを攻撃し、狙撃兵1個師団を敗走させます。 Lisichanskには第19装甲師団の2ユニットが入り、他の2ユニットは再編、回復のため後退します。 退路を封鎖された320師団は東南方向に転進し、ドネツ川まで後退します。
・第2ターン 北部ではソ連軍は進撃、ドイツ軍は第1フェイズに装甲師団で反撃しつつ後退しています。 南部ではポポフ4GTがKramatorskの定点守備隊を撃退してこれを占領し、主力部隊は3406、3205、3305の3ヘックスに分かれてSlavyansk包囲を強化します。 Lisichansk前面には2個師団しか送っていなかったので第1ターンに受けた歩兵の損害を補充してから再度攻撃することとします。 ドイツ軍は、第1SS装甲師団を南方に向け、弱体な狙撃兵師団を撃破し、BALAKLEYAを確保し、PECHENEGIとの間に戦線を張ります。 第320師団は1個連隊がドネツ川を渡って後退します。 補給切れになったSlavyanskへの補給路を開くため、901連隊が3405に、トルクメン部隊が3505に移動します。
・第3ターン 北部ではソ連軍の進撃が続きます。 南部ではKramatorskと3406のスタックが協同して、3405の901連隊を敗走させます。 Lisichansk前面では補充が到着し、攻撃準備が整います。 独320師団のドネツ川を渡っていなかった2個連隊を親衛騎兵軍団と狙撃兵師団で包囲します。 ドイツ軍は包囲された320師団の部隊を救出するため、第1SS装甲師団の主力を投入し、親衛騎兵軍団を敗走させます。 この後、BARVENKOVOから北方に320師団が戦線を引き、その北、BALAKLEYAからPECHENEGIに第1SS装甲師団が戦線を張ります。 ソ連軍も対抗して(1SSが攻撃できないよう)師団スタックで戦線を張り、以後、この方面は安定してしばらく動きが無くなります。 Slavyansk方面では再び補給路を開くため、3405、3505にトルクメン部隊が移動します。 増援の第3装甲師団は3606に移動し、Kramatorskの4GTを包囲します。
・第4ターン 北部ではドイツ軍がBELGORODを放棄します。 南部では、ドイツ軍ターンの後に補給判定があるため、Slavyanskを補給切れにするのは無理であると判断したソ連軍プレイヤーは強攻に方針を切り替えます。 Kramatorskの4GTが3405のトルクメン部隊を敗走させて退路を絶った後、約4個師団でSlavyanskを攻撃します。 お互いに火力50+の欄で攻撃し、ドイツ軍は4D、ソ連軍は3の結果を出し、ソ連軍の攻撃部隊はすべて敗走しました。 ソ連軍プレイヤーはLisichansk攻撃を中止し、残った部隊をかき集めて3205に送り、かろうじて戦線を維持します。 南部のドイツ軍は無理な追撃を行わず、損害を受けた(元々損耗していた)装甲部隊をスターリノに後退させて再編成するとともにSlavyanskの南ではドネツ川まで戦線を押し戻します。
・第5ターン 北部ではBELGORODが陥落し、さらにGD師団の1個連隊が4Dの戦闘結果で除去して、突破口を開きます。 南部では互いに回復、再編に追われているため、平穏なターンとなります。 ソ連軍は士気回復した部隊と、増援部隊を集めて3305、3307に進出させ、Slavyansk再攻撃の準備を整えます。 ドイツ軍はKramatorskの4GTに対する包囲を強化し、第11装甲師団をLisichanskに送って第19装甲師団と交代させます。
・第6ターン 北部ではソ連軍の進撃が続きます。 南部のソ連軍は3405に部隊を進出させ、Kramatorskの4GTへの補給路を開通させます。 3305、3307、3205に部隊を配置し、次ターンにSlavyanskを再攻撃する準備が完了します。 ドイツ軍はSlavyanskを包囲するソ連軍部隊に対する反撃を実施します。 この反撃は戦闘では無く、部隊を浸透させてソ連軍の補給を断ち切ることを目的としていました。 Slavyanskに篭っていた第7装甲師団の偵察大隊が戦術移動で3206から3107の渡河点に入ります。 西方から定点守備隊が3309に進出し、東方からは3304にいた第11装甲師団の1個連隊が3205に戦術移動で浸透します。 これでSlavyanskを包囲していたソ連軍部隊はすべて補給切れになります。 最後に増援で到着した第5SS装甲師団が3304に入って、3205の第11装甲師団の連隊が孤立しないようにします。
・第7ターン 北部ではソ連軍がハリコフに向けて進撃を開始し、ハリコフ東方から2ヘックスに迫ります。 ハリコフの西北でも突破口を開きます。 南部のソ連軍は補給切れによる混乱チェックで大きな打撃を受けます。 士気回復した部隊など所在の部隊をかき集めて、このターンに到着した増援部隊と合わせて、3107、3205、3309のドイツ軍部隊を撃退し、これ以上ドイツ軍の浸透を防ぐため(笑)師団単位のスタックの連鎖を作ります。 ドイツ軍は第5SS装甲師団を基幹とする部隊で3405のソ連軍を攻撃、撃退し、Kramatorskの4GTへの補給を断ちます。
・第8ターン 北部ではハリコフを目指す攻撃が続き、北方、西方からもソ連軍部隊が迫ります。 ドイツ軍はハリコフの定点守備隊を撤収し、第2SS装甲師団と第1SS装甲師団の一部でハリコフを防衛する態勢を作ります。 南部では大スタック同士の殴り合いになります。 ソ連軍はSlavyansk東方のドネツ川南岸に進出したドイツ軍を排除すべく攻撃を行います。 ドイツ軍は孤立させたKramatorskの4GTへ攻撃を行います。 南方から登場するソ連軍の増援部隊のうち、機械化部隊とスキー部隊は(もはや望み薄のSlavyansk攻略をあきらめ)ハリコフ攻撃のため西方に転進します。
・第9ターン ハリコフの東方正面のソ連軍に航空攻撃を行います。 ソ連軍は手薄になったBALAKLEYA方面の第1SS装甲師団の戦線を攻撃します。 第7ターンに転進した部隊も投入して連続攻撃を行い、ZMIYEVまで戦線を押し下げます。 それとともに、南方の320師団の戦線も後退させます。 南部では消耗戦が続き、戦線は膠着しています。
---------------------------------------------------- この時点で第10ターンをプレイしても、第2SS装甲師団の立て篭もるハリコフを1ターンで攻略することは無理であり、第7装甲師団が立て篭もるSlavyanskを攻略できる可能性も低いということで(会場の利用時間が残り少なくなっていたため)、ドイツ軍のサドンデス勝利として、感想/反省に入りました。
Lisichanskは結局陥落していません。
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