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タイトル我れ 未だ英和辞書を手放せず
記事No40
投稿日: 2007/12/19(Wed) 14:23
投稿者ジョン万次郎
 今巷では、6Aが鳴り物入りで発売した『激闘ノルマンディ』に大量の「エラッタ」が見付かった件で、小さくない物議を醸している様ですね。それは購入者ではなかった私にさえ、関係者の方々の困惑や落胆あるいは逆に声援のお気持ちが、幾らかなりとも知れる思いがします。そのこと自体に関しては、部外者ではあるものの、確かに遺憾であったと言う外ありません。
 ただ今回この一件で見せられた、山崎雅弘さんの謙遜さと責任感には大変潔いものを感じました。昨今の世相にあっては隠蔽・責任転嫁・逃亡などが当たり前の中、ああした正直な態度は非常に珍しい事では無いでしょうか。ウォーゲームを“男のホビー”と考えて居る私 ―もちろん「基本的には」の意ですよ、子yagiさんやリンクス女史!― は、1つの見習うべき姿勢を見せて貰った気がするのです。
 例えば所謂「太平記システム」で自身の“大河物語”を紡いで居られる中嶋真さん等と並び、山崎さんの活動にも歴史とSGへの熱〜い想いの伝わって来るものが多く、陰ながら私はそこへの共鳴を禁じ得ません。氏がプレイヤー諸兄と共に旨い対処策を見出される事を願って止まず、況してや此のまま「自己嫌悪」に停滞される事など無いと信じて居ます。

 さて話は逸れますが、嬉しくも素晴らしい和訳ルールブックが広く出回る様になった現在でも、未だに私は自らのプレイする洋製SGに関しては必ずルール原文(英文)を読み込む事にして居ます。何故なら拙い経験ながら、翻訳に誤訳・異読の入り込んでいなかった例をこれまで見た記憶が無いからなのです。
 そして厄介なのはSGの場合、ルール1つの間違いが、プレイ全体を変容させる物も珍しくない点です。但し事の例に漏れず、それで発見・発明の生まれる際も有りますが・・・。何れにしろ何て小憎らしい繊細なホビーなんでしょう!
 う〜ん、そうした今の自分を考えると、中学時代は英語オール2だった私を怒りから“英語勉強”へと走らせてくれた ―何への「怒り」だったかは皆さん無論お分かりですね?― HJ社へは感謝しなくちゃいけない?[笑]

タイトルRe: 我れ 未だ英和辞書を手放せず
記事No41
投稿日: 2007/12/21(Fri) 00:27
投稿者YEN < >
誤訳の発生は、ある程度仕方がない部分もあるでしょうね。
縮小版で構わないので、ライセンス版にも原文が載っていると良いと思うのですが、コスト的に難しいのでしょうかね。

タイトルRe^2: 我れ 未だ英和辞書を手放せず
記事No42
投稿日: 2007/12/22(Sat) 18:19
投稿者AMI
参照先http://solger.sakura.ne.jp
 確かに原文ルールブックが欲しくなることは多々ありますが、できれば「きちとした日本語ルールブックをつけておりますので、原文を参照なさる必要はありません」という仕事をして欲しいですw

タイトル我れ また国語辞典も手放せず
記事No44
投稿日: 2007/12/23(Sun) 01:44
投稿者ジョン万次郎
> 誤訳の発生は、ある程度仕方がない部分もあるでしょう < YENさま
 同感です。我らがホビーの生易しくないのは、各人の思い入れ(興味・期待・ウンチク)が深く又プレイの代償(時間・体力・金銭)も大きい為、そうそう幾つも或いは幾度も、ミスの重ねられるのを許して貰えない点ではないでしょうか。しかし今もってゲームのデザインにしろルールのエディティングにしろ、それら工程は飽く迄も不完全な人間が通徹しなければならないのですから、幾許かのミスを責め立てるよりも先ずは、その「対処策」の練られるよう協力したいです。

> 縮小版で構わないので、ライセンス版にも原文が載っていると良いと思う < YENさま
 そうでした、その手が1つ有りましたね!? しかも現在はネットの利器も使えますものね。
 私は普段、邦訳ルールブックを読んでいて不鮮明な箇所に当たった際に「原文」を参照するのではなく、かえって原文ルールブックを読んでいて不鮮明な箇所に当たった際に「邦訳」を参照させて貰って居ます。(何せ「未だ英和辞書を手放せず」でして・・・)

> できれば「きちとした日本語ルールブックをつけておりますので、原文を参照なさる必要はありません」という仕事をして欲しい < AMIさま
 AMIさんってば厳し〜い[笑]!正に理想型ですね。
 でも世に出回っている邦訳ルールブックの中には、きっと実際そんな☆☆☆級の逸品も存在すると思います。そうした信頼できて読み易い邦版は、仕事や家庭を抱えた今の我々には実に有り難いですし、また“布教”用の強力な道具にもなりますね。

タイトルRe: 我れ また国語辞典も手放せず
記事No47
投稿日: 2007/12/25(Tue) 22:46
投稿者イッシー < >
ネガティブな『誤訳の可能性があるから』ではなく
ポジティブに海外展開を見越して「英語版」ルールも収録ということにしましょう。



原典自体が間違っている可能性はこの論議からは外していいのかという
ネタフリはしちゃいけないですか?

日本語がルールの記述に向いていないとかいう
ネタフリはやっぱりしちゃいけないですか?
学問的な根拠は無いですが、そんな気がします。

タイトルRe^2: 我れ また国語辞典も手放せず
記事No48
投稿日: 2007/12/26(Wed) 20:58
投稿者AMI
参照先http://solger.sakura.ne.jp
イッシーさん、こんばんわ

> 日本語がルールの記述に向いていないとかいう
> ネタフリはやっぱりしちゃいけないですか?
> 学問的な根拠は無いですが、そんな気がします。

 単に日本語の文法をきちんと体得していないだけかもしれませんが、翻訳や自作のルールの書き下ろしをしていてそのように思うことはあります。

 簡潔に書いて読みやすくするべきか、詳細に書いてできるだけ誤解の生じない表現にするかは、よく悩みます。今回も悩みました。

タイトル「寝たふり」はいけませんが・・・
記事No49
投稿日: 2007/12/27(Thu) 22:00
投稿者ジョン万次郎
> ネタフリはしちゃいけないですか? < イッシーさま
 近頃ミクシィに押されてはいるものの、SGmr万人に平等で[笑]かつ 2ちゃんねる ほど野放図ではなくして[笑]、様々な情報や考え方に触れられるこの「共用掲示板」が私は好きです。建設的な「ネタ振り」は愉快で意義有るレスポンスへ通じるものだと思います。

> ポジティブに海外展開を見越して「英語版」ルールも収録ということ < イッシーさま
 最近では和製SG多くのマップやカウンターに日本語と英語の併記が普通になっていますし、また例えばGJではルールブックの「英語版」化も進められていますね。そしてそうした処置は確かに見栄えや貫禄もエエです!

> 原典自体が間違っている可能性 < イッシーさま
 そうなると翻訳のエラッタではなくルールのエラッタとなるでしょうか。
 以前にCol.『Liberty』で対戦を繰り返した際、その「原典」に不明瞭な点が幾つも出て来た為、版元へ色々と質問した事が有りました。その時はエラッタにこそなりませんでしたが、「それはルールブック上で言っといてくんなきゃ〜!」ってのがポロポロポロポロ・・・。“油断大敵”の教訓を強めた次第です。

> 日本語がルールの記述に向いていない・・・・・・そんな気がします < イッシーさま
> 翻訳や自作のルールの書き下ろしをしていてそのように思うことはあります < AMIさま
 私の場合、英文ルールブックを読んでいて不安となるものの殆どは、「この文章は一体どこに掛かるのか?」です。カンマや代名詞や目的格などが出て来る度に今でもハラハラしてしまう自分です[笑]。
 一方で邦文ルールブックを読んでいて頭を悩ますのは、日本語に付き物であるとしばしば言われる、例の「曖昧さ」でしょうか。でもこの「曖昧さ」が古来より日本語らしさの1つでもあったのだし・・・。仰る通りルールブックの記述には易しくない言語なのかも知れませんね。

> 簡潔に書いて読みやすくするべきか、詳細に書いてできるだけ誤解の生じない表現にするかは、よく悩みます < AMIさま
 苦悩の程をお察し致します。それでもルールブックの翻訳は、形の有るテキストを対象とするので、ある意味まだ楽ではないでしょうか。それ以上に(自作のゲーム)ルールブックのエディティングは、形の無いテキストから“書物”をこしらえなければならない分、はるかに苦行であろうかと思えます。
 実はそれを経験している人間として、そうそう他人様のゲームを辛辣に批判する気にはなれないのでしたぁ (*~3~*)>

タイトルルールブックの耕造
記事No50
投稿日: 2007/12/31(Mon) 03:49
投稿者イッシー < >
>簡潔に書いて読みやすくするべきか、詳細に書いてできるだけ誤解の生じない表現にするかは、よく悩みます。今回も悩みました。

ボードゲームをやりまくっている?我々には多く思えないルール量でも
未経験者には抵抗を与えてしまうかもしれないので
どこまで書くのか私も悩んでいます。

最近は
ゲーム全体の概要を紹介し
個々のルールを記述し
勝利条件を載せ、一旦終わったようにみせかけて、
そしてさらに個々のルールの例外的事例や
誤り易そうな部分の詳細を述べていく
2.5段耕造にしたら
分量の多さを感じさせないのではないかとおもって、
そのような書き方をしています。

一旦理解したものをあとから例外ルールで打ち消して
混乱させてしまうデメリットよりも
全体の構造を理解してもらうメリットの方に
重きを置いているつもりです

電子メディア配布ならハイパーリンクを駆使した
ルールブック制作も良いかもしれません。