1998年4月5日に2WW(3W)をプレイしたので報告します。いとちゃんが独軍、私が伊軍、紅氏が英軍、KI氏がソ連軍、ひゅーらーが米軍でした。

 このゲームについてはご存知でない方が多いかと思いますので、簡単に紹介します。 基本的には通常の移動・戦闘システムです。生産ルールに当たるものはなく、増援スケジュールにしたがって部隊は増強されます。
 海軍・空軍とも基本的にはZOCを持ちます。海軍・空軍とも基本的には陸軍と同様な使われ方をされますが、陸軍がなければ都市を占領できませんし、補給ルールの制限がありますから、それほど変な展開にはならない・・・といいなぁ(笑)。
 ちょっと話はずれますが、戦闘結果表でDRだと敵が後退するのに対し、より良い結果であるD1では1ステップロスするものの後退はありませんので、D1の結果はスタック制限の2ユニットが占められているへクスではむしろ攻撃側に不利な場合があります。そこで、紅氏はD1の結果をD1Rと見なす事を提案して泣き喚きますが、これだとスカパフローが1:1の攻撃にて1/3の確率で陥落する事を指摘されると、大人しくなりました(笑)。


 英軍はロンドンの北東に空軍を初期配置しなかったため、第1ターンドイツはブリストルに強襲上陸を企画しますが(笑)、紅氏が泣き喚いたため(笑)、皆で初期配置を検討してこれを封じ込めることができました(やれやれ)。そのため、常識的にドイツはポーランドを攻撃し、ついでにリトアニアに一歩を示しました(笑)。
 その後、ドイツはハンブルクとコペンハーゲンに西方防壁を築き、これと中立国のフランス(笑)を組み合わせることにより、英軍・米軍への鉄壁の防御が可能となることに気づきました。そのため、今後はロシア攻めに全力を注力する意向を示しますが、紅氏が再び泣き喚き(笑)、フランスを第2ターンに連合軍に参加させるローカルルールを設定して、この技は封じ込められました (爆)。

 第2ターンは事実上の戦略ターンですので展開はありません。

 第3ターン(1940年春)、独軍はポーランドを完全占領するとともに低地諸国とフランスの1画を占領しますが、直ちにマジノ線を主力とするフランスの反撃に遭い(笑)、独軍は損害を強いられます。

 第4ターン(1940年夏)、独軍はリールを奪取してパリに迫ります。またイタリアも参戦しますが、英軍の強襲上陸の脅威により、有効に部隊を運用できません(笑)。
 紅氏は仏軍で独軍に反撃しますが、損害を出して撃退され、泣き喚きました。

 第5ターン(1940年秋)、独・伊両軍共同にてパリ攻略、フランスは降伏します。
 このターン、イタリア軍はアレキサンドリア強襲上陸を企画し、紅氏は驚き泣き喚きましたが、実は前のターンの援軍を移動させればこれを防げるだけの事でしたので、移動を許可してあげました。
 これに気をよくした紅氏は英軍第8軍でトリポリ進行を企画しましたが、そうすると、イタリアが空となったアレキサンドリアに強襲上陸してくる事に気づき、再び紅氏は泣き喚きました。

 第6ターンにスペインが枢軸側に参戦しました。

 第7ターン(1941年春)、独軍は部隊を東方に展開させました。このターン、紅氏はロンドンの陸軍をスペインの参戦で危険となったジブラルタルに転出させようとしましたが、ノルマンディとオランダの独空軍のZOCに引っ掛かり出れない事に気づき、泣き喚きました。そのため独軍のお情けにより、独空軍はハンブルクにおいてある事にしてもらって転出させてもらい、御満悦でした。
 しかし、交代で英本土へ向かったジブラルタルの空軍はノルマンディの空軍のZOCで移動を妨害されロンドンへ入城できません。そのため、直後にロンドンをスタックで隠匿していた空挺部隊に陥落させられ、紅氏は泣き喚いてジブラルタルへの転出をキャンセルさせてもらいました(笑)。

幻のロンドン降下作戦

幻のロンドン降下作戦

 第9ターン(1941年秋)、幻のロンドン強襲がありましたが、前述のとおりそれはなかったこととして、紅氏は御満悦でした。しかし、結局独軍は英国本土に上陸、ロンドンが包囲されて、泣き喚きます。英軍は反撃を行い、独軍に損害を与えます。

 第10ターンは戦略ターンです。このターンに東欧諸国がすべて枢軸側になりました。

 第11ターン(1942年春)、バルバロッサ作戦が発動するも、中央軍集団は1へクス前進するも、南方軍集団は前進に失敗しました。ロンドン攻撃が2:1で行われますが惜しくも失敗します。ジブラルタル攻撃は1:1にて英軍に損害を与える事に成功しました。
 ソ連は独軍に反撃するも部隊を失って撃退されます。また、米国が参戦します。

 第12ターン(1942年夏)、独軍のソ連への攻撃と、ジブラルタルへの攻撃はほとんど戦果が上がりませんでした。
 ソ連は独軍に反撃を行い、相打ちとなります。

 第13ターン(1942年秋)、独軍のソ連へ多少損害を与えますが、ジブラルタルへの攻撃は効果が上がりません。
 ソ連の反撃は効果がありませんでした。
 英・米軍はいきなりイタリアに上陸、ローマに包囲攻撃を行い、陥落してしまいますが(笑)、ひゅーらーの寛大なご処置により配置を見直しさせていただきました。これによりローマ上陸が不可能となった英・米軍はピレネー山脈に上陸します。

 第14ターンは戦略ターンです。

 第15ターン(1943年春)、独軍は引き続きソ連を攻撃し、相互に損害を出します。ジブラルタル攻撃は戦果が上がりませんでした。また、ピレネー山脈の英・米軍は包囲し足を止めますが、英・米軍から恩を仇で返すのかと非難されてしまいました。
 英・米軍はピレネーの独軍包囲網に損害を与えジブラルタル近辺のイタリア軍は一部撃破されます。

 第16ターン(1943年夏)、独軍は補給切れとなったピレネー山脈の英・米軍に1:1にて反撃を開始。
 紅氏のコメント「ピレネー山脈はお化け屋敷だぁ〜。」
 しかし、攻撃は何ら損害を与えられませんでした。もっとも、補給切れの英・米軍が攻勢能力を喪失している状態に変わりはありません。

「ピレネー山脈はお化け屋敷だぁ〜。」

「ピレネー山脈はお化け屋敷だぁ〜。」

 ここで、都合によりプレイを終了しました。


 通常の作戦級のシステムでマップだけ戦略級と言った趣のゲームで、当初見たときは非常に不安に思いましたが、やってみると思ったよりはまともな展開を見せて安心しました。
 スカパフローの所在するヘクスの位置は実際よりやや南東にあるなど(これ自体は誉められたことではないかも知れませんが。)、テストプレイをやった形跡も見受けられるようです。
 また、ルールが緩いため、色々な戦略的選択肢が試せるのもこのゲームの魅力の一つでしょう。

 しかし、2スタックをすると相手方を全滅させることが難しくなるため、特に東部戦線は膠着した戦いが繰り広げられるように思われます。D1をD1Rとしてプレイすると、前述の通り色々弊害が出そうですから、装甲部隊が参加する場合のみRを適用するなど、工夫すると楽しめそうです。

 何れにせよ、簡単なルールで第2次欧州大戦が楽しめるゲームですから、やってみても良いかも知れません。

YEN      

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