1996年8月11日(日)に大阪市福島区民センターで行われた関西ゲームフェスティバルで,私とS店長とで,HANNIBAL(AH)のプレイを行いましたので,御報告いたします。
 私がローマ,S店長がハンニバルでした。

 まず,第1ターン,ハンニバルはアルプスを越え,イタリア北部に確固たる地盤を確保します。これに対して,ローマはIDUBEDAの支配に成功。この点,TSSでの定石は,最初にハンニバルはIDUBEDAにおけるローマのPCの配置を妨害することなのですが,私としては妨害する方がいいと思います。まあ,そう大きな影響があるわけではないのですが。
 しかし,第2ターン,ローマに悲報が飛び込みます。SYRACUSEに駐屯していたローマ軍は突如反乱にあい壊滅,そのせいか,HANNIBAL CHARMS ITALYにより,ハンニバルはLUCANIAでの支配権も確保します。これで同盟軍修正は2となり,ローマと並びました。
 続く第3,4ターンのには,SAMNIUMでの支配権を争う小競り合いが続きますが,ローマは連戦連敗,遂に和平を求めます。しかし,和平の間にハンニバルは攻城兵器の入手に成功,ローマの門の鍵を入手します。この間におけるローマの収穫は,BALERIC ISLANDSの征服にとどまりました。そして,短い和平が終了します。
 第5ターン,満を持してハンニバルはローマに挑みます。スキピオ・アフリカヌスが来る前にサドンデスを迎える算段です。しかし,ローマにはMARCELLUSという非凡な才能を持つプロコンスルがいました。ハンニバルやや有利かと思われた戦闘も,最終的にはハンニバルの敗退で幕を閉じます。この結果を受け,カルタゴ本国軍はハンニバルへの援軍派遣を決定。ローマはこれを撃破するのを困難とみるや,目標をEASTERN NUMIDIAに設定,逆侵攻を図ります。
 第6ターン,スキピオ・アフリカヌス登場。EASTERN NUMIDIA派遣軍をLUCANIAに呼び戻し,ハンニバルの拠点を消滅させるとともに,ハンニバルの挟撃を図ります。これに対して,ハンニバルは各個撃破を狙い,これを撃破します。
 しかし,これはローマの予定通りの行動でした。ローマとしてはハンニバルが主力を引き連れている間に,他の将軍を撃破する計画でした。結局ローマの方が損害が多くなるかも知れませんが,補充能力からすれば損ではないはずです。
 この点はカルタゴ側も分かっている様子でかなり迷ったようでしたが,結局ハンニバルは行動を起こしました。しかし,追撃は徹底さを欠き,ローマに痛手を与えるには及びません。
 ここで,スキピオ・アフリカヌスが動きます。目標は5兵で孤立しているH.GISGO。ところが・・・,スキピオ・アフリカヌスは移動経路を間違えて,ハンニバルのリアクションを受けてしまいます!オオボケ(^_^;) ついでに,H.GISGOも飛んできます。楽勝のはずが,スキピオ・アフリカヌスの生死さえ危ぶまれる戦いとなってしまいました。(^_^;)
 しかし,ローマは悪運の強いところを見せ,何とかスキピオ・アフリカヌスは生き残ります。むしろ,損耗による痛手が,少しずつですが,ハンニバル軍を蝕み始めます。
 第7ターン,何度と無く挑戦を受けたスキピオ・アフリカヌスの攻撃を凌いでいたハンニバルですが,ついに敗北を喫し,イタリア北部での抵抗を試みます。しかし,ここでも破れると,ついにイベリアへの逃走を始めます。しかしイベリアで兵を整えたハンニバルは再度イタリアへの挑戦を開始。だが,これアルプスの麓で待ちかまえるスキピオ・アフリカヌスに敗北を喫し,再度の敗走を始めます。
 第8ターン,遂にスキピオ・アフリカヌスはイベリアへの侵入を開始,SAGUNTUMの攻城を始めます。これにハンニバルが果敢に対抗するも,兵力の大分を失い,敗退を余儀なくされます。そして,SAGUNTUMが落城すると,遂に平和を求める声が増大し,戦争は終結に至ったのです。

 さて,今回は同盟軍の修正ルールでプレイしました。これによりハンニバルの戦闘における勝利の可能性はかなり高まりました。しかし,相変わらず,ハンニバルは一度でも負けると再起が困難なのに対し,ローマは再起が可能ですから,まだローマ側の有利はゆらいではいないと言えると思います。
 今回カルタゴはスキピオ・アフリカヌスが来る前のサドンデスを狙っていたようですが,これは合理的なように思われます。一度ローマの攻城戦にはいると,後は10戦力以上の大兵力をローマにかき集めれば,ローマがこれの撃破を狙ったとしても,ハンニバルが防御側だと大兵力を防御戦で生かせますから,かなり有利のはずです。

YEN      

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