1999年1月23日にWe the People(AH)をプレイしたので報告します。
 私が合衆国、TraJanさんが英国でした。私は初めてのプレイです。

ゲーム終了時の情勢

ゲーム終了時の情勢

 第1ターンはHoweはNew Portに進撃、Greeneを撃破します。その後、両軍ともPCの置きあいとなりますが、合衆国最終手番にWashingtonが冬季攻勢をかけ、HoweはNorforkへ退却してゆきます。
 第2ターン、両軍はPCの置きあいをしていますが、英軍のCrownwallisがCharllotへ進撃したため、Leeが後続を襲いました。
 第3ターン、HoweがLeeを攻撃し、たまらずLeeは退却してゆきます。Leeは攻撃の矛先を変え、Norforkを占領しました。しかし、再びHoweに奪回されます。
 第4ターン、Crownwallisの攻撃によりRichimondの米軍は壊滅してしまいました。
 第5ターン、CrownwallisがCandemに攻撃を掛けてきますが、あえなく撃退されます。ここでWashingtonがNorforkにいたHoweを撃破し、Marylandを支配しますが、逆にGeorgiaが支配されてしまいます。
 第6ターン、このターンが最終ターンとなり、両プレイヤーは戦闘よりも領地の支配にしのぎを削ります。最終的には合衆国がぎりぎり勝利を収めました。

 このゲームはHannibalとよく似たルールながらも、ゲーム展開は全く別の様相を見せますね。Hannibalは従来のPoint to Pointとはそれほどの違いを感じないのに対して、このゲームは囲碁か将棋をやっているような感覚を受けます。
 このような違いを生み出す要因は、Hannibalは比較的地形の錯綜したイタリア半島を中心とした地中海域を扱っていること、Hannibalはリアクションで移動を阻止する機会が多いこと、Hannibalには首都等の目標が存在してどうしても取られてはいけないポイントが存在すること、We the Peopleは増援の展開に自由度が高いことが挙げられるでしょう。We the Peopleは地勢に縛られず、 兵力を縦横無尽に展開する傾向が強いように思われます。
 とはいえ、We the PeopleがHannibalにゲーム性に於いて劣っているわけではありません。また違った面白さがあると言うべきでしょう。

 また、私は独立戦争には全く詳しくないので外しているかもしれませんが、以前S&T#104"13:The Colonies in Revolt"のデザイナーズノートで、デザイナーが”独立戦争は初めてのゲリラ戦であった”旨書いて有るのを読んだ記憶があります。そういう趣旨では、We the Peopleはなかなか雰囲気が出ているのではないかと思われます。

 何れにせよ、ほぼ同じシステムでこれほどゲーム展開が異なるとは驚きでした。同一システムを利用したゲーム群の場合、2作目以降は最初の作品より劣ることが少なくありませんが、Hannibalは前作に勝るとも劣らない完成度を有したゲームであることを実感しました。
 We the PeopleとHannibalは、それぞれ末永くゲーマーの支持を受けてゆくことでしょう。

YEN      

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