遅くなりましたが、今回初めてウインターストーム(AD)をプレイしたので報告しておきます。
このゲームはウラヌス作戦から始まり、テーマとしてはスターリングラードポケットとほぼ同じです。マップはスタポケよりひとまり広い範囲をカバーしていて、1ユニットは1個師団が基本です。
ルールの特色としては、
シークエンス
赤軍補給 > 赤軍移動 > 独軍リアクション > 赤軍攻撃
独軍補給 > 独軍移動 > 独軍戦闘
となっていて、これは割りとオーソドックスと言えるでしょう。
独軍リアクションは敵ZOCにない独機械化部隊が1/2移動力で動けます。
補給ポイント
補給ポイントは盤上に置くタイプではなく、第三帝国のBRPのようにポイントトラック上で表します。独軍はドイツ、ルーマニア、イタリアのそれぞれ国ごとに表示、赤軍は「軍」ごと表示します。
ポイントの消費は生存補給と大攻勢で必要ですが、通常移動・戦闘には必要ありません。
というところかと思います。
ゲームの評価ができるほどプレイした訳でもないのですが、一度プレイした感想としては、
1.技巧的プレイが要求される
漫然とプレイしたのでは、赤軍は史実ほどの戦果を上げることはできなようです。事前に作戦研究が必要かも。
2.補給ポイントがあるにもかかわらず、通常の移動戦闘に補給ポイントを不要としている点はプレイアビリティの観点で画期的であると言えます。
しかし、コンポーネントが悪いので、ポイント管理がしにくいのは欠点だと思います。このゲームではポイントを1の位、10の位、100の位の3つに分けた供用のトラックを使用しますが、マーカーがゴチャゴチャしていて見にくいことこの上ありません。1〜100のトラックを使って、一つのマーカーで表示した方がすっきりしたと思います。
ということで、全体として良くまとまったアドテクらしい佳作だと思います。
TraJan