2000年11月11日(土)のTSS例会にてPacific Victory(COL)をプレイしましたので報告します。
 連合軍が錦大帝さん、日本軍が私でした。両者とも初めてのプレイです。

第4ターン終了時の情勢

第4ターン終了時の情勢

 開戦初頭、シンガポール攻略作戦を発動した日本軍は、有力な航空兵力と水上兵力を派遣、ここに於いてPrince of Wales他の英軍と激突、これを壊滅させ、勢いに乗ってシンガポールを占領しました。しかし、フィリピン攻略戦では、橋頭堡を築くことが出来ず、無念の敗退に終わります。
 1942年3月、日本軍はフィリピンを含む第1期作戦を完逐するとともに、ニューギニアでも足がかりを築き、また、ビルマ作戦の準備を行います。なお、連合軍がマーシャルに空母機動部隊の急襲をかけてきますが、大した被害はありませんでした。
 1942年6月、ビルマ方面はモンスーンのため戦闘が起こらず、ニューギニア方面では陸軍と空軍の転送に忙殺されて、攻勢が行われませんでした。
 1942年9月、ビルマ方面で攻勢が行われますが、険しい地形に妨害されて、進撃ははかどりませんでした。そして、南方ではポートモレスビー攻略作戦が発動され、激しい海空戦が行われましたが、ぎりぎりのところで日本軍が勝利を収め、ニューギニアは日本軍のものとなったのでした。

 私はVictoryを持っていないのでよく分からないのですが、ルールはよく似ているのだそうです。
 シークエンスは、下記の順番です。
  イニシアティブの決定
  第1プレイヤーの移動
  拘束の処理
  第2プレイヤーの移動
  戦闘
  ロジスティック
 拘束されると、第2プレイヤーの移動に支障が出ますので(条件付で排除も可能ですが)基本的には第1プレイヤーが有利になっています。また、前ターンで第2プレイヤーだった者が第1プレイヤーになると、実質ダブルムーブになるので、奇襲的なムーヴが可能です。
 コロンビアのゲームによく見られる、次のターンを見据えた選択がプレイヤーに要求されているようです。

 ルール全般を見通すと、必ずしもシミュレーション性が高いとは言い切れませんが、両軍が自由な判断に基づいて、多用な戦略を取ることが出来るゲームです。
 一寸検討してみたのですが、両軍が最適手を打てば、史実を大幅に外れるようなプレイは起こりません。しかし、Fog of Warの効果が高い積木システムでは、必ずしも最適手を打てるとは限りません。
 自由に戦略を練り、相手の裏をかくというのが、このゲーム醍醐味なのだと思います。

 なかなか面白かったので、暫くプレイしてみたいと思っています。間もなく20世紀も終わりを迎えますが、20世紀を締めくくるゲームとしてPacific Victoryをプレイしてみるのも、なかなか良いのではないでしょうか。

YEN      

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