2001年2月3日のTSS例会にてPacific Victory(Columbia)のシナリオ3(1943年6月から始まるもの)をプレイしたので報告します。
 私が連合軍で、Jefさんが日本軍でした。Jefさんは初めてのプレイで、私もこのシナリオは初めてです。

1944年9月の情勢

1944年9月の情勢

 当初の配置は両軍とも戦力が分散していたので、両軍とも戦力の再配置を行います。日本軍はウェーク、マーシャル、ラバウルに有力な部隊を配置するとともに、トラックに主力を置いていました。また、ラングーンも増強していました。
 連合軍は、比較的に生産力の余裕があった英軍に消耗戦を行わせるべく、ビルマ方面で攻勢に出て、9月までにラングーンを陥落させます。また、ポート・モレスビーの増強後、ニューギニア方面でも攻勢に出て、9月にはラエを陥落させます。また、日本軍の隙をついて、オーストリア軍を主力とした部隊が、12月にボルネオ島を陥落させました。
 日本軍はこれらの攻勢や集結してくる太平洋艦隊に対し、戦線を縮小させることを決定し、9月にはウェーク、マーシャルから撤退し、ラバウルには撤退できなかった陸軍が残りました。
 12月に連合軍はウェーク、マーシャルに兵力の展開を終える? に、他方面では攻勢を続行し、ホーランディアとバンコクが陥落します。
 前のターンは連合軍が後攻だったため、3月に連合軍が先攻を取るやいなや、トラックと東京に分散する日本軍を分断すべく、連合軍は兵力の手薄なサイパンと硫黄島に兵を送ります。ここで、連合艦隊は総力を挙げてサイパンに対するあ一ンにやってきた連合軍は2戦級部隊だったので、難なくこれを退けます。しかし、硫黄島にやってきた連合軍は有力で、連合艦隊は劣勢の筈でした。しかし、大和級戦艦2隻は、武蔵を犠牲にしつつも正確な射撃を展開し、連合軍の新式戦艦を一隻沈めるなど大健闘を見せ、これを何とか撃退することが出来ました。
 同じ頃、バンコクとボルネオ島から進出した連合軍がサイゴンを襲っており、これが占領されると蘭印への補給路が切れるところでしたが、海軍を展開できない英軍らの攻撃は精彩を欠き、大きな損害を受けながらも日本軍はこれを撃退します。
 しかし、日本軍の戦力の減退は否めず、3月にはトラックを、6月にはペリリューを失います。また、補給ポイントの余っていた英軍が毎ターン攻撃を掛けてきて、地歩は稼げないものの、日本軍に確実に打撃を与えています。
 そして9月ペリリューからやってきた連合軍がフィリピンに上陸きました。日本軍は南遣艦隊と航空勢力の全てを失い、地上軍も大打撃を受けつつも、何とかこれを撃退します。

 この時点で蘭印の保持が難しいと思われたので、ゲームを終了させることにしました。

 ゲーム後半になると、有力な太平洋艦隊に連合艦隊主力を太平洋に張り付けなければならなくなるので、柔らかい下腹部を見せているニューギニア方面と英軍の挟撃を受ける南方戦域を日本軍が守るのは大変のようですね。一旦攻防が移ると、戦域が拡大しているため兵力を全ての防御に回すのは大変のようです。
 しかし、このゲームはシミュレーション性は決して高くないのですが、ある地点の重要性や、何故この地_がこの地撃ネのかを考えると、十分なテストプレイがなされたであろうという推測が成り立ちます。その意味では、やはりお勧めのゲームだと言えるのでしょう。

YEN      

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