1月31日のTSS例会にてHoly War:Afghanistan(S&T#147)をプレイしたので報告します。私がアフガンゲリラ,ハナザー大将さんが共産陣営でした。私は初めてのプレイです。選んだのはシナリオ3の共産陣営が最後の攻勢をかけてくるシナリオでした。

セットアップ

 赤軍は大都市のみに集中的に部隊を配置します。
 これに対し,何故かいきなりゲリラの大攻勢が始まるも,常軌を逸する賽の目により,一方的に大損害を被ります。なんとかCharikarを占領するも,反撃により直ちに追い返されてしまいます。しかも,補充部隊は基幹部隊にスタックする形で置かれる事を忘れていたので,第2ターンになっても損害が殆ど回復しません。ムジャヒディンの危機です(笑)。
 ところが,赤軍は都市に篭もったまま動かず,ゲリラを追撃しません。
 ようやく第4ターンになってゲリラが回復したところで,限定的な攻勢を発動。それなりの成果を上げ,Baghanを占領しましたが,瞬く間に復活したソ連軍主力によって再び敵の手に帰ってしまいました。

ゲーム終了時の情勢

ゲーム終了時の情勢

 時間によりここでゲームを終了しました。

 このゲーム,なかなかゲリラ戦の雰囲気は出ていますね。
 長大な移動力,そしてZOC無しのルールから,このゲームは線ではなく点を争うゲームである事が分かります。
 また,戦闘システムが変わっていて,小兵力でもある程度的に損害を与える事が期待されますので,ゲリラは頻繁に攻撃を掛けてきます。ただし,スタックすると一緒にやられやすいので,ゲリラに関しては部隊はばらける事になるでしょう。
 ゲリラはほぼ無限の回復力を持っていることも,散発的な戦闘が継続することを約束しています。

 ただ,何故ヘクスなのか,というのが多少疑問に残りました。1ターンの期間が長いことも相まって,両軍の機動は,1ターンのトータルで見ればこんなものかもしれませんが,1プレイヤーターンに限って言えば,一寸おかしな印象を受けます。エリアにして移動自体を抽象的にすれば,この違和感は少し和らいだ筈です。
 撃破された部隊は直ぐ戻ってきますから、ゲリラ部隊は殆ど使い捨ての感覚です。"TITO"(SPI)とは違って,ゲリラが部隊を「育てる」要素は無いわけですが,この点は徐々にパルチザンが組織化されていったユーゴスラビアと,当初から激しい反共闘争を繰り広げたアフガニスタンの違いが有るのかもしれません。
 また,"TITO"では、当初パルチザンは弱いので,枢軸軍に正面からは戦いを挑まず,部隊が成長してから正面から挑むという戦争の変化が感じられました。しかし、このゲームでは当初からアフガンゲリラは有力な勢力を持っていますので、正面攻撃をする事が可能です(むしろ、無限の回復力があるので攻撃しないと損です。)。

 何れにせよ,アフガニスタンはもちろん,ゲリラ戦自体が珍しいテーマですから,興味をお持ちの方にはプレイをお勧めします。

YEN      

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