どうも風間です。

 新作の「V作戦」を紹介します。

 一言で言えば、モビルスーツで「建艦競争」するゲームです。
 プレイヤーはモビルスーツメーカーとなり自社の技術を磨きながら、より進化したモビルスーツを開発します。
 それを戦争中のジオンと連邦に供給し、戦闘により自社モビルスーツが評価されます。ここで高い評価を得て、モビルスーツメーカーとしての名声を得ることが目的となります。
 戦闘による評価は勝利得点と言う形で与えられ蓄積されます。これを10ポイントためると勝利となりゲーム終了となります。
 勝利得点は戦闘にその時点で最新のモビルスーツを参加させること、戦闘に勝利した陣営に最大の機数を参加させて勝利に貢献すること、戦闘に勝利した陣営で最大の戦果を挙げ勝利に貢献すること、で得ることが出来ます。つまり技術で勝負するか、大量生産で勝負するか、性能で勝負するか、いろいろ選択肢があるわけです。

 カードにはモビルスーツカード、イベントカード、キャラクターカード、バリエーションカードの4種類があります。
 全カードの半数を占めるモビルスーツカードは「機動戦士ガンダム」、「機動戦士Zガンダム」から54機種が登場します。最弱はボールの攻撃力1、防御力0、機動力0で、最強は(異論があるかもしれませんが)Zガンダムの攻撃力6、防御力6、機動力7、メガランチャー装備です。モビルスーツのレーティングには、この他に開発レベル(各プレイヤーの技術レベルがこれに達していないと開発できない)、開発費、量産費、特殊装備(ビットやバリア、メガランチャー等)、使用領域(宇宙や地上でしか使用できない機体がありますから)、先行開発機(技術的な系譜を表し、ここに記された機体を既に開発しているプレイヤーは技術レベルが1足りなくても開発ができます。例えば、サイコガンダムを持っているプレイヤーはサイコガンダムMKIIが開発しやすいわけです)があります。
 イベントカードはガンダムのエピソードから「コロニー落とし」や「ソーラレイ」などをイベントカード化しました。
 キャラクターカードには、指揮能力、NT能力、技術能力、階級が記されており、指揮官8名、ニュータイプパイロット8名、技術者2名が入っています。キャラクターカードは使い捨てのため、引いて一番嬉しいのは、テム・レイなどの技術者だったりします(笑)。
 バリエーションカードは派生型のモビルスーツを表します。ザクの火力増強タイプをザクキャノンと呼んだりしてください。そのほかにもジオングに汎用型カードを付ければパーフェクトジオングとする事が出来たりします。おバカな機体で笑いを取ることもできます。例えば、ボールにメガランチャーを搭載するとか(でもニュータイプが乗ったりするととっても強かったりします(笑))、汎用型として足を付けて地上でも使えるようにするとか(笑)。

 手順はまず手札が6枚になるように補充されます。このときモビルスーツの供給状況でボーナスカードを得ることが出来ます。
 次に指揮官を使って戦闘を行うことが出来ます。戦闘は山札がなくなると勝手に発生します。
 戦闘はMobile Suits Warsの戦闘システムをそのまま使用しました。指揮官の能力として指揮下の全機体の機動力を指揮能力分上げることが出来るようになっているのが主な変更点です。戦闘は一ラウンドだけなので機数が多くてもそんなに時間はかかりません。
 戦闘が終わると開発です。まずプレイヤーの技術開発ついで開発済みの機体の量産、派生型の開発と続き、最後に新型モビルスーツの開発を行って1ターンが終了します。このときに必要なコストは「建艦競争」と同様に手札を捨て札にすることによって支払われます。技術能力はこのコストを上乗せできる能力で、技術能力3のテム・レイなどはそれ1枚を捨て札するだけで4コスト支払ったことになると言う超お得なカードになっています(笑)。
 開発ルールの特徴としては、ジオン向けに開発したモビルスーツは開発費がカードよりも1安くなり、ジオンの技術的な優位を表しています。しかし、ジオンの国力が著しく低いことを考慮して、量産するには、実戦で有効であることを証明する必要があり、勝手には量産できません。それに対して連邦向けに開発したモビルスーツは勝手に量産できるため、大量生産しやすくなっています。

 というようなゲームです。ご覧の通り盛りだくさんな内容で、取っつきにくいのが欠点と言えます。ただVPは一度獲得すると減ることはないため、時間的には、思ったほどかかりません。2時間以内には終わります。盛りだくさんな内容のため唐突に終わってしまう感じを受けるほどです。慣れてきてじっくり楽しみたい場合には、勝利レベルを10ポイントから15ポイントにするとかするのが良いかもしれません。

 このゲームは戦闘システムをMobile Suits Warsから流用したため、同じカードを使用してMobile Suits Warsをプレイすることもできます。ゲームが出来てからカードを眺めているうちに気が付きました。「イベントカード読み替えたらできるじゃん」と。それでそれようの記述を付け足したイベントカードを作ってしまいました(笑)。こちらはV作戦opt.と名付けています。

以上です。

 

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