1998年4月5日のTSS例会にて、ハリコフ(ドイツ戦車軍団:エポック)をプレイしたので報告します。私が赤軍、風間祐一氏が独軍でした。

 第1ターン、赤軍は南方で1:1の攻撃を成功させ、独軍はこれに対し戦線を張る事により対応します。

 第2ターン、逃げ遅れた歩兵師団による戦線は赤軍の攻勢にさらされ、独軍は歩兵2個師団の損害を被ります。独軍は後退した部隊を利用しつつ戦線を張ります。

 第3ターン、赤軍は攻勢を続行。各戦線で独軍を後退させるとともに、第6装甲師団の一部に損害を与える事に成功します。独軍は戦線を張りつつ、反撃を行いますが、惜しくも失敗します。

 第4ターン、赤軍の攻勢は引き続き、さらに独軍装甲部隊は3ユニットの損害を被ります。しかし、赤軍は戦闘後前進を何も考えずに行ったため赤軍戦線が崩壊(おおぼけ)、独軍の反撃を誘います。しかし、独軍の反撃は賽の目がさえず、包囲した部隊を取りのがし、赤軍の損害は1部隊に留まります。

第5ターン開始時の情勢

第5ターン開始時の情勢

 第5ターン、赤軍の攻勢は続行されますが、そろそろ攻勢能力を喪失しつつあり、包囲したにも関わらず殲滅に失敗するなど、独軍の損害は1部隊に留まります。独軍は戦線を張りつつ全戦線で反撃に移ります。独軍の攻勢は赤軍の全滅こそそれほど多くありませんが、赤軍の多くを行動不能として、攻勢能力を喪失させます。

 第6ターン、赤軍は限定的な攻勢を続行。独軍にそれなりの損害を与える事に成功します。しかし、その過程でハリコフ北方の戦線が崩壊してしまいます。しかし、独軍の攻撃は1を連発して、装甲部隊に損害が出ています。とはいえ、全般的には攻勢は成功を収め、赤軍のかなりの部隊が損害を受けたり、包囲をされました。

第7ターン開始時の情勢

第7ターン開始時の情勢

 第7ターン、赤軍は戦線整理と鉄道線を目指して限定的な攻勢を行いますが、いずれも賽の目が振るわず失敗します。独軍は全戦線にわたって反撃を開始、赤軍は多大な損害を被り、戦線を張る事が不可能となります。

 第8ターン、戦線が張れなくなった赤軍は独軍の損害を狙って最後の攻勢を発動。戦線が乱れている事もあって、意外なほどの成功を収めます。独軍は満を持して反撃を開始、マップ上のほとんどの赤軍を補足して大損害を与える事に成功しました。

ゲーム終了時の情勢

ゲーム終了時の情勢

 最終的に独軍の装甲部隊の損害は14個、歩兵部隊のそれは10個となり、赤軍は32個の部隊の損害が発生しました。勝利条件上は、正確には判定していませんが、ハリコフ等の都市の陥落が祟って、おそらく赤軍に不利だったのではないでしょうか。


 どうもコマンドコントロールのルールもないのに史実の赤軍と同じ末路を辿ってしまい、お恥ずかしい限りです(笑)。ひしゅと〜りかるゲーマーの面目躍如といったところでしょうか。(^_^;)
 序盤の成功に幻惑されて最後まで攻撃的なムーヴを続けてしまいましたが、おそらく第6ターン位には赤軍の攻勢は限定的にとどめ、攻勢部隊の直後にひも部隊を拘置させる等の用心深さが必要だったようです。

 このゲームが出た頃は、1:1でタイでかつDRが致命的という攻撃側有利な戦闘システムや、賽子運の振幅がゲームに与える影響が大きかったので必ずしもベストとは思わなかったゲームでした。何よりプレイの指針を立てにくいゲームでしたので余りプレイしたこともありませんでした。
 しかし、全体を通してプレイすると、両軍の攻勢が入れ替わることにより、前記の点は両軍お互い様になるので、全般的なシステムのバランスは取れているようですね。
 何れにせよ、ハリコフがテーマのゲームの中では(私自身はそれほどプレイしたわけではありませんが)、非常に優れたゲームであることは確かなようです。

YEN      

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