どうも風間です。(長文です)

 TSSの7/18の例会で日露戦争(エポック)をプレイしました。
 ロシア軍の新作戦を考案していったのですが、実は、ルールの勘違いがあり、無効となってしまいました。結局、幻の作戦と化してしまったわけです。お恥ずかしい。と言うわけで、いつもの作戦でプレイしました。
 日本軍プレイヤーは今は亡きシミュレーター誌に何度も記事を寄稿していたIk氏でした。

日露戦争(エポック)

 私のロシア軍セットアップは騎兵を奥に配置し、残りを安東の隣のヘクスにスタックさせるというものです。それに対して日本軍は全力でスタックを攻撃し、この場合の最良の戦闘結果であるEXの結果を得ました。結局このために、セットアップ時の歩兵部隊は次のターンに2個旅団が撃滅され、最後の1個旅団も2ターン後には存在していませんでした(涙)。
 ロシア軍は山地方面の苦戦をよそに、旅順に固執し、予定通り増援と予備を全て旅順に送ります。

 第2ターンにウラジオストック艦隊が活躍し日本軍輸送船を撃沈します。しかし、これが後の悲劇の遠因となるのでした。
 日本軍第1軍は全軍で遼陽方面に向かい、撫順方面には一兵も回しません。戦力を集中し、スチームローラーでロシア軍を押しつぶすつもりのようです。しかし、この方針はロシア軍にとっては戦線が広がらないため対応し易いものでした。
 ロシア軍の南山放棄は撃滅された部隊もなく、予定通りに行われました。

 日本軍第2軍は無主の地をひたすら遼陽目指して走ります。ロシア軍は満州平原に全く兵力を送りませんでしたので。遼陽の司令部には半径3ヘクスのZOCがありますので(笑)それを当てにしての方針でした。

 そして、第5ターン。ロシア軍は旅順艦隊を出撃させました。
 ウラジオストック艦隊の活躍に刺激されたマカロフ提督が全艦隊出撃を命令したのでした。しかし、旗艦は触雷で轟沈、残った艦も待ち受ける日本軍封鎖艦隊に捕捉され全滅してしまうのでした。(注:上級海戦ルールを用いたわけではありません。単に、旅順艦隊出撃でピンゾロを振ってしまっただけです)これにより、ロシア軍は日本軍に5VPを献上し、更に旅順防衛の貴重な予備兵力である、水兵部隊をも失ったのでした。やるんじゃなかった、、、。

 日本軍第2軍は遼陽のZOC(笑)を無視して前進、突出します。それに対してロシア軍は突出した日本軍4個師団を包囲し、その動きを止めます。しかし、第2軍の後続部隊と、山地を突破した第1軍との挟撃で包囲に参加した2個師団+2個旅団のうち実に1個師団+2個旅団を失ってしまいます。
 その後遼陽周辺で乱戦が戦われます。その過程でロシア軍は日本軍騎兵を撃滅するチャンスを3回得たのですが、結局1ユニットの撃破しかできませんでした。それと引き替えにロシア軍は多大な損害を受けてしまいます。

 旅順方面では第7ターンから28cm砲が砲撃を開始します。
「ちょっと待て。この28cm砲はどこから来たんだ?(心の声:前のターンに上陸させていたなルール違反だ)」
「営口から上陸して鉄道輸送で運んだ」
「なにぃ!(がーん)」
というわけで旅順艦隊の喪失は後々まで尾を引いていたのでした。このため予定よりも1ターン早く撤退を開始せざるを得なくなってしまいます。

 遼陽が陥落し、戦線を維持できなくなったロシア軍は騎兵スクリーンを張って日本軍を足止めしつつ、全軍を奉天へと後退させます。そして、スクリーン部隊の犠牲によって稼がれた貴重な時間を使って奉天周辺に鉄壁の防衛ラインを構築する事に成功します。主要部は全て2個師団で構成され、地形効果も巧みに取り入れた人事は尽くしたと私は思った堅固な戦線でした。しかし、第1軍と第2軍を合同した日本軍スチームローラーはその戦線を一撃で打ち砕いてしまったのです。包囲された部隊こそありませんでしたが、最早、奉天の維持は不可能でした。
 ここでロシア軍は決断の時を迎えました。奉天の放棄はやむを得ないものの、奉天周辺に戦線を構築するのか(そのための兵力はありました)それとも鉄嶺まで後退するべきか。奉天周辺にとどまれば次の日本軍の攻撃で大損害を被る可能性があります。しかし、まだ、8ターンごろのこと、鉄嶺に後退するには早すぎます。その上、移動力の関係から鉄嶺に後退するためにはもう一度騎兵スクリーンを張る必要がありましたが、既に騎兵旅団は消耗し尽くしており騎兵スクリーンはあと一度が限界だったのです。
 結局私は鉄嶺への後退を選択しました。

 旅順方面では28cm砲の支援を受けた第3軍が必死に遅滞戦を展開するロシア軍を蹴散らしていました。しかし、全て最高比の攻撃でありながら日本軍はどうしてもDEが出せません。
「さすが、乃木将軍は侍ですなぁ。武士の情けというものを知っておられる。」
「やかましい!」
とはいえ、ロシア軍に第3軍の進撃をくいとめる力はなく、最終ターンには旅順に入城すべく確実に前進しつつありました。

 鉄嶺の戦線は最後の騎兵スクリーンの犠牲の下に完成します。そして、第11ターン日本軍は満を持して鉄嶺攻略作戦を発動します。28cm砲の支援と2個師団を大挙中立侵犯させてまで戦力を投入し、戦闘比は2:1。ダイスは6。結果はEXR。哀れ鉄嶺は一撃で陥落の憂き目を見るのでありました。

 そして、最終ターン。遂に旅順港に対する攻撃が発動されました。旅順港に隣接する1ヘクスしか占領できなかったため、戦闘比は3:1となりました。5,6で旅順陥落です。振られたダイスの目は6!戦闘結果はEXR!旅順陥落セリ!
「ちょっと待て。EXを適用して前進できる部隊残るのか?」
「う、残らない」
というわけで、ロシア軍は旅順から叩き出されてしまうものの、日本軍は旅順を占領することはできませんでした。

 日本軍の総得点は60点でロシア軍の勝利でした。しかし、いつもながら薄氷を何度も踏み破っての勝利でしたね。

 しかし、旅順艦隊全滅後の旅順の戦略的価値というのは何なのでしょうね?

以上です。

 

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