1998年3月28日のTSS例会にて、DAK the Desertをプレイしたので 報告します。私が英軍、風間祐一さんが独軍でした。

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 英軍の基本戦略として、遅滞戦術を採るか、徹底反撃を取るか迷ったのですが、せっかくゲームをプレイするのだから楽しいプレイをしたいと思い、私は後者を選択しました

 独軍は第1ターン最初の攻撃にて英軍を取り逃がし、英軍は連続してインパルスを取れたので、第9オーストリア師団と、第2機甲師団は逃亡に成功します。これは非常に英軍にとって幸運なことでした。独軍はバルディアを占領して終了しました。

 第2ターン、独軍はトブルクを包囲します。英軍はハルファヤにこもります。

 第3ターンから第5ターンまでは、両軍とも戦力の充実に終始します。

 第6ターン、独軍はハルファヤ南方に援翼運動を行い、包囲を企画しますが、英軍はイニシアチブを取得して第15装甲師団を包囲攻撃し、3ヒットを与えます。ただし、先制を取れなかったため、英軍も少なからぬ損害を被むっています。ここで、独軍は反撃を行い、英第1機甲師団に多大な損害を与えます。さらに独軍は追撃を行いますが、ここで英軍はイニシアチブで6を出して、第15装甲師団を攻撃し、多大な損害を与えます。英軍はさらに追撃を行い、最終的にはトブルク近郊にて第15装甲師団を残り1ステップ状態に追い込みます。
 また、トブルク守備隊はパビア師団に攻撃を仕掛け、これを退却に追い込み、トラックを破壊するとともに補給物資を奪取します。
 ここにいたり独軍は撤退を開始します。これまで良かった英軍のイニシアチブも急に悪くなり、独軍は撤退に成功します。ただし、トレント師団のみは取り残され、補給切れで全滅します。

第6ターン終了時の情勢

第6ターン終了時の情勢

 第7ターンは英軍はイニシアチブを取ることができず、独軍は撤退して行きます。この後第11ターンまで両軍とも戦力の充実を図ります。

 第12ターン、英軍は攻撃を行い、ブラシア師団に後退させます。さらにボローニャ師団も後退させます。しかし、損害を退却で処理され、痛打を与えることはできません。
 ここで独軍は第4インド師団と第7オーストラリア師団を攻撃、損害を与えて撤退させます。

 第13ターンはお互いにイニシアチブを取らなかったため、すぐに終了しました。

 第14ターン、独軍と英軍は小規模な小競り合いを繰り返し、戦いは消耗戦の様相を見せています。しかし、この混戦の合間、第2オーストラリア師団が包囲され、補給切れで大損害を被ります。

 第15ターン、包囲された第2オーストラリアの救援作戦が開始されますが、激しい殴り合いの末、結局同師団と第70歩兵師団の壊滅にてターンが終了します。

 第16ターンは小休止と行ったところで、両軍とも戦力の充実に終始します。

 第17ターン、独軍は第2機甲師団と第7オーストラリア師団に痛打を与え、さらにトブルクを迂回しつつ機動戦を試みますが、直後の英軍の反撃により独軍第21装甲師団は大打撃を被ります。

 第18ターンから第20ターンは両軍とも動きません。

 第21ターン、独軍は第2ニュージーランド師団と第50師団に壊滅的な打撃を与えます。しかし、英軍は反撃を行い、第15装甲師団は痛打を被ります。
 勢いに乗る英軍は追撃しますが、手痛い打撃を被ります。しかし、独軍の21装甲師団は別に英軍の反撃を受け、英軍にも打撃を与えますが、少なくない打撃を被ります。

 ここで、後1ターン残していますが、独軍の勝利は難しいと思われたため、ゲームを終了しまいした。

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 プレイを振り返ると、第6ターンの独軍の損害が大きかったようです。このお陰で英軍は常に戦力の優位を保てるようになり、以後の戦いでも優勢に戦えるようになりました。
 フォーメーションが増え、前線の戦力に厚みがつくと、連続してイニシアチブを取られても、一気に戦線が崩壊することも無くなり、ある程度展開を読んでプレイすることが出来ます。
 そのため、第12ターン以降の展開はトブルク周辺での殴り合いとなり、消耗戦と成ったため、補充の有利な英軍には悪くない展開となったようです。

 プレイ自体も、前半の機動戦と、後半の消耗戦という違った戦いが楽しめて、変化に富んだプレイが楽しめました。このゲームの場合、マネージメント的要素がありますから、消耗戦でも部隊の運用や補給の整備が楽しめ、やっていて飽きません。

 ただ、今回のプレイは、英軍にとっての第6ターンの幸運と、ここぞと言うときに英軍はイニシチブで6の目を出すという運のしの影響が大きかったと言えます。
 遅滞戦術が有利か、反撃作戦が良いか、まだ軽々には判断できないと言うべきでしょう。今後の課題としたいところです。

YEN      


どうも風間です。

 この対戦を独軍側からコメントします。

 独軍の基本姿勢は無理をしないでした。
 具体的には、第1ターンの目標はベンガジの占領、第2ターンの目標はトブルクの包囲とし、それ以上は特にチャンスがなければ狙わない。
 トブルク包囲後は補給と戦力の蓄積を行い、満を持してトブルク攻略戦を発動するつもりでした。その間、英軍はエルアラメインに籠もるものと予想していました。出てくれば叩けばよいと思ってもいましたが。

 実際のプレイでは、英軍は積極策をとり、ハルファヤ峠に進出してきました。そして、結局独軍は英軍との決戦に敗れます。敗因はいろいろあるのですが、最大の敗因は以前のプレイで私が独軍の打撃力を過信したことでしょう。そのため、伊軍抜きの独軍単独で攻勢に出てしまい、英軍の強烈なカウンターを喰らうことになりました。コマンドの関係で伊軍を連れていけなかったこと。トブルクの包囲に3個師団は必要だったためです。
 トブルクを包囲しつつ英軍の大軍と戦うのは荷が重いことを痛感しました。

 一旦ベンガジ近くまで後退し、再編成を行いました。その間英軍はトブルク周辺に大軍を集結して壁を作ります。追撃してくればカウンターを喰らわせてやろうと思っていたのですが、さすがに無理な追撃はかけてきませんでした。

 そして、独軍は捲土重来を期してトブルクに向かうのですが、英軍と対峙した場所がトブルクに近すぎたために十分な補給を蓄積する前に英軍に攻撃され、それに対して反撃していたため、完全に消耗戦に引きずり込まれてしまいました。

第21ターン終了時の情勢

第21ターン終了時の情勢

 結局、消耗戦から抜け出ることはできなかったのですが、この消耗戦が実に楽しかったのです。デザイナーの設定した勝利条件さえ気にしなければ、、、。それで勝利条件を達成することは不可能と分かってからもずっとプレイしていたのです。最終ターンをプレイしなかったのは、その前のターンに補給を全部消費していたからです。
 それまでは、補給を使い切るわけにはいかなかったのでケチりながら戦っていたため、大した戦果を挙げられなかったのですが、このターンは英軍に大損害を与えられましたね。

 心残りなのは、全然機動戦ができなかったことですね。機動戦を成功させるには英軍が動かないことが前提になるですが、このときの英軍は実に的確なコマンドで独軍の機動の試みをことごとく粉砕しましたね。いやあ、日頃のYENさんからは想像もつかないほどでした。(きっとあのYENさんは偽物だったに違いない。そういえば朝早くから来ていたしなぁ(笑))

 以上、敗軍の将が兵を語ってしまいました。

 

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