1998年10月24日の名古屋ゲームフェスティバルにて、フランス電撃戦(GJ#54)をプレイしたので報告します。私が独軍、Tn氏が連合軍でした。
私の状況設定カードはNo.5で、航空優勢を取っている設定です。その代わり戦車と空挺部隊は余り発達していません。
連合軍は初期配置で後退防御を選びます。その後の移動もパリへの後退してゆき、戦線の縮小を狙っています。
セットアップ
第1ターン独軍はオランダ方面で小規模な空挺降下を行いますが、地上軍との連携に失敗し(1の目が出た)、空挺部隊はいきなりオランダ軍に拈り潰されます。
第2ターン、連合軍は相変わらず後退を続けます。このターンB軍集団の総力を挙げた攻撃によりベルギーが陥落しました。しかし、オランダ方面ではあまりありません。
第3ターン、オランダへの攻撃は1の目が出たため、1ターン遅延することが決定的となります。独軍はフランス領に進入しますが、装甲部隊の援翼を担う部隊がいないため、その行動には危険が伴います。しかし、連合軍は反撃の機会を掴みながらも、無難な選択を行い、後退を続けます。
第4ターン、独軍は全体として南方にシフトし、A軍集団の装甲部隊の大半はパリ全面に迫ります。独第19装甲軍団はパリの一角にとりつきます。オランダではまた1が出ています(笑)。
第5ターン、長かったオランダ攻略も遂に成功しました。ここで独軍のB軍集団の一部は、C軍集団と協力してマジノ線の部隊を非補給下に追い込むべく、機動を行い、連合軍の急遽登場した増援部隊を退け、連絡線を切断したと思われました。ここで、独第19装甲軍団満を持してパリ攻略を開始、戦闘比2:1で4以上で成功ながら1の出目に終わり、パリ攻略はなりませんでした。
残念だなあ・・・と得点計算に入ると、Tn氏が大変なことに気づきます。「この部隊ZOCがないんじゃないの?」そうです。マジノ線を包囲したB軍集団の一部は損耗していたためZOCを喪失しており、補給線のカットに失敗していたのでした。「やはり正義が勝つのだ〜」というTn氏の高笑いとともにゲームは終了となりました。
ゲーム終了時の情勢
このゲームをやったのは非常に久しぶりだったので、ルールもすっかり忘れており、Tn氏のレクチャーのおかげでプレイできました。
このタイプの状況設定カードを以前私がプレイしたことがあるかどうかは記憶が定かでは無いのですが、移動妨害等をもっと多用したプレイも考えられたのではないかと思われます。
何れにせよ、状況がプレイ毎に変動するこのゲームは、状況のシミュレーションとしてはもちろん、多様な展開が楽しめるという点でゲーム性の向上にも繋がっているのではないかと思われます。プレイしてみる価値は十分あると言えるでしょう。
YEN