12月21日のTSS例会にて,Grand Fleet(GJ#50)をプレイしたので報告します。私とKII氏とのプレイでした。

 第1回目のプレイは独軍プレイヤーの私の振る賽の目が絶妙で次々に英戦艦が撃沈され,3ターンくらいに独がサドンデス勝利を収めて終了しました。
 第2回目のプレイは,独軍プレイヤーの私は出だしは好調でしたが,徐々に英軍に戦力面で圧倒されるようになり,苦しい防戦が続きます。けれども,中盤以降艦隊決戦が少なかったこともあり,わずか勝利得点1ポイントの優位を守りきって独の勝利となりました。
 第3回目のプレイは独軍プレイヤーのKIIへの対応を見誤り,多大な損害と海域を支配され勝利得点6点を献上してしまい,起死回生で第2ターンに主導権数決定で賽子2個振りをしたところ双方偶数の目が出て,艦隊決戦も発生しなかったので,英軍がサドンデス敗北を喫しました。

ジュトラント沖海戦もかくやと思わせる大海戦

ジュトラント沖海戦もかくやと思わせる大海戦

 たまたま上記の通り独軍の3経てでしたが,以前英軍に不利なルールでプレイしたときは英軍の3連続勝利でしたから,結局のところバランスは取れているのだと思われます。もっとも,序盤で独軍が旨く立ち回らないと,独軍は苦しい展開が続くでしょう。

 以前間違えていたルールは,迎撃移動の際に「そのヘクスの全艦隊を丸ごと」移動させると言う点を過剰分の艦隊を移動させると勘違いしていたことです。この点間違いやすいところですから,これからプレイされる方も気を付けていただきたいところです。

 このゲームは戦略面(配置と迎撃)と戦術面(戦闘)が大きく分かれています。戦術面はその局面に応じたオプションを選択することになるので,問題ないのですが,戦略面では結構考えさせる面が有ると思います。上記のルールはこの局面で重要なルールです。
 戦略面については,基本的に数が多い英軍にアドバンテージがある上,高速戦艦の大量配置により徐々に質的に向上して行く点も見逃せない点です。
 このため,序盤は小競り合い程度で終わるも,史実でジュトランド沖海戦が起こる頃には大海戦が発生しやすくなるというのは興味深い点です。その後はおそらく英軍の質的向上が著しいため,独軍は消極的な動きをするでしょうから,それなりに辻褄は合っているように思われます。ゲーム上でたまに牽制的に出撃することもあるでしょうが,史実でも散発的に出撃しているようですから,あながち間違いとも言えないようです。

 確かに,結果で辻褄が合っていてもその過程はちょっと違和感は残りますし,私はWWIの海戦には疎いので上記の検証は間違っているかも知れませんが,何れにせよ,(盛り上がるゲームかどうかは別として)思考ゲームとして興味深く思われましたので,それなりにプレイしてみる価値は有るように思いました。

YEN      

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