11月15日(土)の名古屋ゲームフェスティバルで,Battle for North Africaをプレイしたので報告します。私が枢軸軍で,ふゃーらーが連合軍,選んだシナリオは(一応)41年キャンペーンです。選択ルールは採用しませんでした。

快進撃する枢軸軍

快進撃する枢軸軍

 第1ターン,枢軸軍はアリエテ,第21装甲師団により快進撃を行い,連合軍を撃破しつつトブルク近郊まで迫ります。
 しかしながら,第21装甲師団はまだ完全戦力ではなく,伊軍の主力も後方にいることから,先頭の部隊が孤立することを怖れた枢軸軍は,第2ターンには積極的な行動を慎みます。そのため,トブルクは鉄壁の守りを固められてしまいます。
 そのため,第3ターンは小シナリオの終了時点ですが,トブルク攻略は見合わせます。また,枢軸軍は兵力が少ないのと,英軍が独立部隊を伴ったやたら強力なスタックを作っているので,余り積極的な攻撃をかけられません。
 第4ターンも同様な展開に終始しました。
 第5ターン,独軍は第21装甲師団,第15装甲師団,第90軽師団,アリエテ師団の主力を持って満を持してトブルクを攻撃。DM+2しか有りませんが,取りあえず遅ればせながら小シナリオの達成を目指します。ところが,出目は0。で,結果は・・・攻撃側全ユニットステップロス!?・・・と言うことで燃え尽きました。(^_^;)

トブルクで消えた精鋭      英軍の反撃

トブルクで消えた精鋭              英軍の反撃   

 これじゃあゲームにならんということで賽子を振り直させてもらいましたが,実は要塞には装甲効果がないことが分かり,DM+0で賽の目は1で再び全ユニットステップロス・・・。(T_T)
 えっと,何か悪い夢を見たんだなぁってことで(^_^;),攻撃はしなかったこととして,第6ターン独軍はトブルク攻略を諦め,ハルファヤ峠南方で攻撃開始。ところが,調子に乗って戦闘後前進&再攻撃で第15装甲師団が突出したところ,件の英独立部隊&装甲師団スタックが反撃をかけてきて,第15装甲師団は事実上壊滅。(T_T)
 怒った独軍は第7ターン協同攻撃でこの英軍最強スタックを攻撃。とはいえ,流石に包囲してもDM+2しかなく,トブルクの悪夢が思い出されます。ところが出目は9・・・あれ,英軍壊滅じゃん(笑)。安心していたら今度は第90軽師団が包囲され,これまた壊滅的被害(笑)。
 今やアフリカ軍団ならぬアリエテ軍団となった枢軸軍ですが(爆),攻撃修正は最高(笑)のこの部隊に,第8ターン攻撃を受けた英軍は,主力がトブルクとバルディアで包囲されていたこともあり流石に戦力が不足気味となり,鉄条網へ向かって撤退して行きました。

アリエテ師団の突進

アリエテ師団の突進

 お互い初めてのプレイだったのでカオスな展開でしたが,慣れれば以外とそれなりの展開になるかも知れません。
 ただ,移動力が40位ある部隊があるのは,ちょっとやりすぎな気がします。
 まぁ,司令部ルールと補給ルールの足かせがあるので,主力が明後日の方向へ走り去ることは無いのですが,それでも局地的には包囲を防ぎづらい(しかも包囲の効果が大きい。)と思われます。

 また,博打性の高すぎる戦闘システムや,「将軍が実はいたチェック」がある辺り,ちょっと遊びすぎな気がします。

 とはいえ,このゲームは基本的なデザインは悪くないと思います。

 まず,チットで動けるのは基本的に1個師団に過ぎず,これのみでは十分に強力な攻撃を加えられるわけではありません。協同攻撃をするには指揮官が必要で,登場しやすいロンメルのお陰で協同攻撃しやすい独軍は,作戦面に於いてアドバンテージを持っています。英軍は個別に動くことが多いので各個撃破されやすい訳です(でも,独立部隊は何とかして欲しかったりする。(^_^;))。
 ここら辺の処理はSSロンメルを思い起こさせ,The Legend Begins(Terran Games)と比べても雰囲気が出ているように思われます。

 また,基本的にこのゲームは,補給・補充に関してはお買い物ゲームになっています。移動チットはRPにより購入し,補充部隊もRPから得られることになります。
 チットの購入分を考えても,毎ターン得られるRPはかなり余ります。戦闘ルールが過激であることを考えると,かなりのRPが補充に回されることになるでしょう。
 北アフリカキャンペーンのゲーミングについて,色々検討した時期があったのですが,北アフリカのキャンペーンは作戦面が単純で面白味が無く,ゲームでの補給という地味な作業の積み重ねと,ゲーマーの戦術面興味を満たす要請は両立し難く,結局お買い物にしてプレイヤーにマネジメント的楽しみを与えるのが一案という結論に至りました。
 その時点でもチットを含めてお買い物ゲームにして,補給ルールと有機的に統合させるとともに,コマンドコントロールの妙味も加えるアイデアがありました。結局,このゲームが正にそうなのですが,同じ人間,同じことを考えるもんだなぁとつくづく考えらさせられます。

 何れにせよ,個人的見解では,戦闘システムと移動力をいじれば,結構行けるゲームじゃないかと思っています。

YEN      

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