2001年2月25日のTSS例会にて、Europe at War(Jedko/国際通信社)をプレイしたので報告します。
私が枢軸軍、Ozさんが連合軍でした。両者とも初めてのプレイです。
終了時の状態
枢軸軍は、アフリカ/イタリア方面では遅滞戦術を採ることを画策し、アフリカ軍団と共に智将マンシュタインを派遣していました(と言っても、普通の将軍と同じ能力)。
しかし、マンシュタインとアフリカ軍団は、あっけなく一撃で撃破され、いきなりイタリア方面への進撃路が開けてしまいます。それを聞いたヒトラーは、思わず呟きました。
「赤い彗星のシャアも、地に落ちたものだな・・・。」
「バルバロッサ作戦が発動されれば、世界は息を呑むであろう」
独ソ戦が始まった時点からスタートするこのゲームでは、ソ連軍は分散配置を強いられており、通常は独軍に有利に展開するようです。しかし、ソ連軍は攻撃的で、既に独軍が支配している南方に兵力を送り込みました。より分散した赤軍に楽観し、また将軍の能力に過度の期待を抱いていた独軍は、南方の支配の確立と、最有力のソ連軍が居た中央に部隊を送り込み、赤軍主力を一気に撃破しようとします。しかし、ソ連軍の攻撃は熾烈を極め、南方では両者相打ちとなり枢軸軍の支配が消えてしまいます。また、独中央軍集団もわずかに歩兵が残る惨状となってしまいました。
世界は確かに息を呑みました。しかし、それは両プレイヤーの呆れ顔でした!
この後、東部戦線では赤軍にモメンタムが移り、独軍が中央を首の皮一枚で支える状態となってしまいました。
アフリカを下しバルカンに上陸してきた英軍でしたが、独軍の機動防御により一旦は撃破されます。
しかし、アメリカが参戦するや、さすがに耐えきれなくなり、バルカンがまず占領され、そこを拠点にイタリアも占領されます。
ここで、独軍は連合軍主力がイタリアに向かうのを見るや、ディートリッヒ率いる親衛隊をバルカンに送り込み、バルカン奪回を狙います。兵力的には有利だったのですが、戦闘は一方的な物となり、結局ディートリッヒはドイツ本国へ後退していきました。
イタリア上陸と共に、連合軍はノルマンディー上陸作戦を開始しました。しかし、デーニッツ率いるUボート部隊の活躍や、水際防御を展開した独戦車部隊の活躍で、上陸軍は海に追い落とされました。
ここら辺で、ルール不明点が出たのでプレイを中断しました。最後に国際通信社に紹介した結果があるので参考に願います。
このゲームは独ソ線が始まる時点からゲームが始まります。そのお陰で、ソ連の参戦次期を定める特殊ルールや、枢軸軍が交戦国を選べる事によるプレイのバグも無く、簡単なルールでヨーロッパに於ける第二次世界大戦をプレイすることが出来ます。
その意味では手軽で面白いゲームだと思うのですが、上記の問題が有るにしても、できれば1939年からプレイできるとより興味深かったような気もしますね。
YEN
○3.0 「ゲームの準備」関連
将軍や独軍の海軍等、能力が異なるユニットがあるが、配置するプレイヤーが任意に配置できる。
○5.0 「生産」関連
空軍歩兵や海軍歩兵は、1ターンに1ユニットずつしか生産できない。
○6.0 「生産ポイント」関連
DM増加に必要な「自軍歩兵」等には同盟軍部隊ユニットも含まれる。
仮に両軍がエリアで共存することがある場合は(アフリカで第1ラウンドに全滅しなかった場合等)、両軍ともDMを置くことはできない。
○7.0 「移動」関連
海上移動を終えたユニットで、戦車以降の移動巡のユニットは、その後の移動は出来ない。
○8.0 「海上移動」関連
輸送船団攻撃のダイス数の決定について、「海軍ユニット数/海軍歩兵ユニット数(/イングランドの防衛力=8)」とあるのは、「海軍ユニット数+海軍歩兵ユニット数(+イングランドの防衛力=8)」の趣旨である。
デーニッツの賽の目修正は、海軍歩兵ユニットのみに認められる(海軍ユニットは含めない。)。
○9.0 「航空任務」関連
対空射撃を行う空軍歩兵は、1基地から「エリア」に飛来する敵空軍ユニット・グループを纏めて射撃を行う。
また、1基地を越える箇所から敵空軍ユニット・グループが飛来した場合は、基地ごとに対空射撃及び航空任務を解決する。
対空射撃は戦術任務に対しては出来ない。
戦略爆撃時に迎撃されずに済んだ空軍ユニットは、戦略爆撃終了時に除去されない。
V2ロケットは、戦略爆撃終了時に除去される。
○10.0 「戦闘」関連
戦闘解決するエリアの順番は、連合軍が決める。
戦闘は(ラウンド制限がされているエリアを除いて)戦闘ラウンドを繰り返して解決する。
戦闘終了時は、(ラウンド制限がされているエリアを除いて)どちらかが全滅するか、どちらかが退却することによって終了する。
退却は、隣接する友軍エリアにしか行えない。ただし、本国エリアでの戦闘では、基地に退却することが可能である。
退却したエリアではまだ戦闘が未発生で、退却を選択したプレイヤーが、そのエリアでの戦闘の結果、退却を選択した場合は、既に退却してきたユニットは一緒に退却する。
ステップ5で自動的に自軍DMが除去されることになっているエリアには、退却することができない。
○11.0 「将軍と指導者」関連
ディートリッヒの能力は、GD,LEHR,HGには適用されない。
○13.0 「特別なユニット」関連
空挺部隊の移動の順番は、歩兵として移動させる場合は歩兵の移動期であり、空挺降下させる場合はステップ2の最後に降下する。
○14.0 「イベント表」関連
原爆は、使用すると除去される(再生産可能)。
原爆は、同じエリアに対して2度以上使用でき、その場合BPVはその都度1減少する(2度使用された場合2BPV減少する。)。
パルチザンの攻撃が成功した場合、1DMを失うのではなく、DMマーカを失う(3DMであっても0となる。)。