「秋の日のビオロンの・・・」ロンメルの恐れていた日がついに11/11日のポッキーの日にやって来た。いかなロンメルと言えど予測できなかったに違いない。
 と言うわけで,ドイツ軍=Jef,連合軍=怪鳥でのプレイとなりました。双方ドイツ軍を希望したのですが,Jefが,ドイツ軍でなけりゃ遊んでやらん,と脅してゲッチュしました。
 さて,ドイツ軍の初期配置ですが次の事に留意しました。

1.要塞には,必ず沿岸警備隊を入れる。
 特に,裏返したときに足の早い部隊(3-3or2-3)を遠くの鉄道の来ていないヘクスに入れ,大きな戦力の部隊をカレー方面に配置する様にしました。南仏方面では,マルセイユにのみ沿岸警備隊を投入するにとどめました。ここは,要塞がない上に連合軍の集積が難しいと考えての配置です。要塞ユニットは,補給が切れると簡単に降伏してしまいますから,さっさと歩兵に再編成して逃げてくることを考えています。ここは,AH版よりも人道的ですね。ただ,実戦では,末期までヨーロッパ各地に孤立しながら戦い抜いたドイツ軍の誇り高さや連合軍の港湾のとりやすさから考えて,?なルールではあります。ついでに言っておくと沿岸警備隊は,上陸ヘクスに隣接するヘクスにも置けます。ノルマンディーやブルターニュ,オランダでは,有効に配置しましょう。

2.主防衛線をディエップ,カレー,ノルマンディーに置く。
 ここらを破られると防衛不能となる恐れがある上に,集中配置した部隊も他の地域にスイングしやすいので,特に損のない配置と思っている。隠匿配置部隊を水際に置けないというルールがあるが,どうせ上陸は,絶対的な攻撃力をもってなされるので,そこで勝とう等とは思わないほうがいい。

3.他
 あとは,大して考えなかったが普通に司令部をばらまき(足の早いものを遠くに)訓練部隊を時期の早いものから順にパリ→ジークフリートラインに置き,装甲部隊は,地中海に1オランダに1置いた以外は,全て上記の主防衛線に置き,隠匿配置の歩兵3を西仏に配置した。

終了時の状態

終了時の状態

 さあ,連合軍は,どこにくるんだ?安全策なら西仏だが,ギャンブルなら地中海かディエップ,オランダが考えられる。カレーは,ありえないだろう。ほほう,怪鳥の決断は,ブルターニュのビスケー湾側だった。懸命な安全策といえるが,航空機を全て支援に用いたのはどうか?一部銃撃に回すべきだったのでは?と思う。なんにせよ,上陸は,強力な支援戦闘機の活躍で成功。空挺降下と強襲上陸と艦船は使わない。?いつ使うんでしょう?ここは,手薄いので必要はないのでしょうけどね。2次上陸に強大な戦力を残しておいて,主要な防衛線を突破する気かもしれないけども,もし失敗すれば虻蜂取らずになりかねない。俺としては,もっと戦力を集中して戦線拡大をはかるべきでは?とも思った。しかし,投入戦力に上限がある以上,ここら辺がいいとこなのかもしれない。
 2ターン目,地上支援に航空兵力が集中しているので,ドイツ軍の戦力集中が早い。あっという間に分厚い戦線ができ上がった。連合軍の戦力も大きいので,両軍対峙したまま終了。
 3ターン目「嵐」!やってもた。これこそドイツ軍千載一遇のチャンス。海上輸送に因る増援もない航空機の支援もない連合軍は,戦線を引いて後退,マルベリーには,都市の効果も併せて38戦力が篭った。ここでマルベリーを都市に構築しておいた先見の明が光る。一正面では,1:2にしかならない。海に落とせるのは6のみ,しかし,ドイツ軍の主力は,第2インパルスも作戦可能な装甲師団が過半数を超える。降下猟兵師団をソークオフに使って3:1で側面の部隊を後退させた後に,装甲擲弾兵師団をソークオフして攻撃すれば1:1,1/2の確率でマルベリー(と連合軍の野望)を海の藻屑に出来るのだ。ああ・・・結果は1,3:1で唯一の失敗目ではないか,貴重な降下猟兵とヨーロッパ防衛の望みが絶たれ。すごすごと引き下がったのであった。
 4ターン目,息を吹き替えした連合軍とは言え,港湾破壊に成功するドイツ軍(ダイス振るのは怪鳥だけどね)のおかげで思うように戦力は揃わない,しかし,強力な航空支援に後押しされた連合軍は,そこに穴を穿つことに成功。なんとアドルフヒトラー,レーア,装甲擲弾兵師団が包囲殱滅された。痛い。
 5ターン目晴れ,早速ヒトラーの命によって第1SSは再建されて線列に復帰する。各地から引き抜いた歩兵師団によって多少強化された戦線は,未だ強力である。連合軍の猛攻を受け,また損害を出すが(スタックオーバーによる全滅が痛い,無駄に部隊をばらまいてはいけないという教訓)戦闘後前進によって孤立した連合軍部隊が第2インパルスのマストアタックを強制されて消えていった。航空機に頼る攻勢は,こういう弱さがある。お互いに教訓多きターンだった。都市に機械化部隊がいても特典にならないことにも,気付き,戦線を整理した。
 6ターン目晴れ,そろそろ天候で1の目が出ると第2上陸が行われるので,疲弊した部隊を後方へ転戦させる。連合軍の再びの攻勢は,成功するも,乱れた戦線を利用して3個師団を葬り去る。痛み分けか。連合軍は,ついにしびれを切らして艦隊を投入した。この効果で港湾を一つ奪取するも,破壊されてしまう。不運は続くね。
 7ターン,連合軍は守勢に作戦方針変更。どうやら第2上陸が行われて戦線が流動的になるまで待つ方針らしい。確かにすでに8個ユニットほどを失って,厳しい情勢ではあるが,どうだろうか?消耗戦は,むしろ連合軍にとって歓迎すべき状況のはず。ドイツ軍と同様の損害であるのならば,攻勢を持続すべきではなかったか?パリそしてジークフリートラインへのマッチレースでドイツ軍を捕獲できなければ,十分な戦力を残すドイツ軍に対して勝利を得る事は困難なのではないか?まあ,空挺降下による包囲殱滅なども可能なので一概にそういう事も出来ないが。
 8〜9ターンなにも起きない。ヨーロッパは平和だ。ドイツには,わずかばかりの増援がやって来て,オランダからディエップまでの戦力を引き抜かれた部分が強化される。もしも大量増援がやってくる14ターンまでに第2上陸が行わなければ(天候で1の目がでなければ)ドイツの勝利の可能性が出てくる(ぐひひ)。
 10ターン,奴らは来た。ついに第2上陸のゴーサインが出たのだ。さて,どこから来るのだろうか?戦力を引き抜いた地中海は,まず無理,主戦場にも遠いので,劇的効果も期待できない。カレーオランダは,戦力的にもギャンブルと言え,今さら危険を犯すこともないだろう。とすると残るは,ビスケー湾かディエップであろう。私は,ディエップと踏んだ,パリへの攻勢にはずみが付くし,主戦線後方に上陸することで,うまくいけば何個師団か包囲殱滅出来る可能性もある。港湾数が少ないのは,気になるが,攻勢が成功すれば,ボルドーもシェルブールも熟れた柿の様に手中に落ちてくるのではないか?しかし,怪鳥の選択は,ビスケー湾!固い,固すぎる。ほんなもんルフトバッフェ全力出撃だあな。でもここで失敗したと思ったのは,連合軍航空機をキャンセルしただけで満足して2機余らせたことです。ここで全力を投入して,賽の目修正に使っていれば,連合軍の第2次上陸を擱座させる可能性があったので,以降の航空戦の自由度を失うものの,投入すべきでした。ま,そうこうするものの連合軍は,上陸してしまい。ドイツ軍は,セーヌ川目指して後退の途につくのでした。
 11,12ターン,晴れ,ドイツ軍の逃げ足の早さに,まともな戦闘が起きない(司令部さえ追い付けないので)ままに時間が過ぎていきます。

 このターンに正味4時間くらいのプレイを終えますが,この後の予想される展開としては,多少の部隊が連合軍に捕捉されるものの,冬の天候の悪さやパリからジークフリートラインへ向かう地域の守りやすい地形などに助けられて(まとまった増援もはいるので)ジークフリートラインまでに約3ヵ月(20ターン)ジークフリートラインの攻防で3か月,その後戦線を縮小しながら戦って,2か月を持たせることは,多分容易でしょう。ミュンヘンかハノーバーは守り切れると思うので,結果は,おそらく引き分けでしょう。ドイツ軍が勝つことは,多分絶対に無理だと思われます。25の都市という条件では,ジークフリートラインよりもかなり出て守らなければならず,よほど連合軍がへぼでない限り,そんなことを許してくれるはずもありません。連合軍が勝つ可能性は,まだあります。途中ドイツ軍主力をどこかで捕捉することに成功し,ジークフリートラインに十分な防衛部隊をスタック出来なくさえすれば勝てる可能性はあります。今回のプレイは,ドイツにずいぶん有利な展開だったにもかかわらず,ドイツの勝つ可能性は(野戦においては),ほとんどありませんね。第一次上陸部隊が捕捉されたまま第2次上陸が9月2週以降にずれ込んだ場合とか第2次上陸でギャンブルして失敗した場合とかに,ドイツの勝利は限られるのでは,ないでしょうか?ちなみに今回のように10ターンまで第2次上陸が,なされない確率は,33%程度です。つまり,連合軍は,安全勝ちさえ狙っていけば,負けることは,上陸直後の嵐の可能性以外ほぼないのです。2,3ターンどちらかが嵐の可能性は,30%ありますけどね。

Jef      

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