1998年12月26日にBlack Day of the German Army(JPW)をプレイしたので報告します。私が独軍、KIIさんが連合軍でした。
セットアップ時の情勢
第1ターン、連合軍は中央部で独軍を包囲しつつ攻撃を行い、独軍の戦線に穴をあけます。しかし、その過程で戦車が5ステップロスしていました。独軍は穴を埋めるため部隊を分割しつつ展開を行います。
第2ターン、連合軍は逃げ遅れた独軍を撃破しつつ穴のあいた中央部を快調に前進します。連合軍の戦車の先鋒は、戦闘後前進を生かしつつ独軍の2個連隊を包囲します。独軍は穴を埋めつつ、包囲された部隊を救出しがてら突出した英軍戦車に反撃を敢行、損害を被りつつこれを撃破します。
第3ターンと第4ターン、連合軍は分割を繰り返す独軍に業を煮やし、独軍の師団をねらい打つようになり、かなりの成果を収めます。連合軍が連隊を攻撃しなくなったこともあり、独軍は分割した部隊で戦線を張るのが難しくなってきました。
第5ターン、連合軍の攻勢は熾烈を極め、独軍は殆どの戦線が1ステップの戦線に陥ります。
第7ターン、今まで故障知らずだった最後のルノーFTが故障します。これを皮切りに戦車が次々に故障しますが、結局このターンの終わりには大半が戦線復帰しました。
第8ターン、連合軍は少しでも前進を得ようと死にものぐるいの攻勢をかけますが、独軍の分散配置に妨げられます。このため、独軍の戦線はほぼ完全に崩壊していたものの、最終的に連合軍の得点は15点に止まり、独軍の辛勝となりました。
ゲーム終了時の情勢
以上で分かるように、独軍はほぼ守り一辺倒を強いられます。実際、今回のプレイでも、カウンターバッテリーの賽振りを除けば、私が賽子を振ったのは一度だけでした。
以前"Operation Granade"の批評で、「戦線が完全に崩壊して”我勝てり”と言える奴が居るのか」と言う趣旨の意見を読んだ記憶がありますが、そのように考えられる方には余り向かないゲームだと言えそうです。
私は"Operation Granade"を割と評価しているのですが、その理由は別に私がマゾと言うわけではありませんし(冗談)、ガチガチのヒストリアンだからと言うわけでもありません(笑)。おそらく”ロレーヌ川の決壊”という変わったシチュエーションが興味をそそられた一因だと思います。
Black Day of the German Armyについては、最初の大規模な戦車による攻勢であり、効果的ながらも故障しやすい戦車という存在は、第2次世界大戦のゲームをやり慣れている私には、なかなか新鮮でした。その意味で、少なくとも私にとっては、やってみる価値のあるゲームであったと言えそうです。
YEN