1998年5月24日のTSS例会にてHonour Alone(Just Plain Wargames)をプレイしましたので報告します。
 私が日本軍、ハナザー大将さんが英軍でした。私は初めてのプレイです。

日本軍上陸時の情勢

日本軍上陸時の情勢

 日本軍は上陸前の準備砲撃で英軍に6部隊に損害を与えるも、日本軍も長射程の3個砲兵を失ってしまいます。
 12月19日午前、日本軍は香港島北部に上陸を開始します。この上陸は英軍の防御地点の裏をかいたため(英軍はこの方面に隠匿部隊を配置していなかった。)、無血上陸に成功します。
 しかし、戦果を拡大しようと午後に攻勢に出たところ、英軍にそれなりの損害を与えますが、日本軍も4個中隊の損害を被ります。
 20日午前、日本は中央の中腹の山地まで前進、英軍にも打撃を与えますが、さらに日本軍は3個中隊の損害を受けていました。このターン日本軍橋頭堡では後続の援軍と砲兵陣地との間で交通渋滞が起きています(砲兵は射撃するなら移動出来ないので、スタック制限の関係で後続の部隊の上陸を妨害します。)。
 午後は日本軍はじりじりと英軍を押してゆきますが、1個中隊の損害を受けました。
 21日午前、日本軍は砲兵の射撃により英軍に2個中隊の損害を与え、引き続く攻撃により英軍に大損害を与えることに成功しました。
 21日午後、日本軍は引き続き攻撃を続行、まず弾幕射撃で英軍を減らした後、砲兵の支援の下各地で攻勢に出ます。このため日本軍はWong Nei Chong Reservation(水源地)を確保、このターン英軍に砲撃の戦果を含む5個中隊(司令部含む。)の損害を与えました。このターンで日本軍は全ての部隊が香港島に上陸を終えました。

 ここで司令部や水源地の喪失等が響いたのか、勝利条件の判定で英軍が降伏し、ゲームは終了となりました。

ゲーム終了時の情勢

ゲーム終了時の情勢

 このゲームの序盤、日本軍の上陸前は、両軍とも準備砲撃を行うことになります。詰まるところ唯の賽子振りなのですが、いかにも準備砲撃という感じがして、雰囲気は出ています。
 上陸の時と場所の選定は日本軍に委ねられます。早く上陸すれば準備が整っていないため少ない部隊で上陸することになりますし、遅く上陸すれば部隊は多いものの、英軍に準備の時間を与え、日本軍の攻略にかかる時間が残り少なくなるわけです。上陸場所も日本軍が自由に設定できます。また、英軍の防御拠点の選定もある程度英軍プレイヤーに委ねられます。そのため、割と見た感じはシンガポール攻略戦と似た感じなのですが、シチュエーションが固定されているシンガポールもののゲームとは、少なくともゲーム上は取り得るオプションの幅が広いため、かなり違った感じとなります。
 上陸後の戦闘は、砲兵の弾幕射撃(地上戦闘に依らず砲兵の火力で相手を撃滅する)と地上支援(地上戦解決の戦闘力を加算する)の組み合わせが重要となりそうです。戦車兵力と対戦車兵力の組み合わせも重要です。多分に作戦戦術級的要素があると言えるでしょう。

 基本的なルールは非常にオーソドックスで、比較的ミニゲームのためプレイアビリティーが高く、取り得るオプションに幅があり、非常に珍しいテーマのため希少価値があります。バランス問題は検討していませんが、やってみる価値はある作品と言っていいでしょう。
 ただし、今回のプレイは一部ローカルルールを導入して行いました。本来砲撃は全砲兵についてプロットを行って同時適用なのですが、あまりにプレイアビリティーが低く、かつ導入してもそれほシミュレーション性向上に寄与しないと思われたことから、交互砲撃としました。あるいは、砲兵用マーカーを自作して、両軍配置した後同時適用でも良かったかも知れません。何れにせよ、少なくとも私なら、元のルールでプレイするのは多少腰が引けるのは事実です。

YEN      

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