11月22日(土)から24日(月)にかけて福岡県糸島郡志摩町の国民宿舎芥屋にて行われた,GIFの合宿に一部参加しました。23日から24日にかけて行ったOPERATION TYPHOON(SPI)の報告を行います。

マップ全景

 独軍北部がT氏,中部がN氏,南部がY氏,赤軍北部が私,南部がTraJan氏でプレイしました。

 第1ターン北部の独軍は戦力を集中して赤軍に打撃を与えることに成功します。
 しかし,中部の独軍は運に見放され,攻撃がことごとく失敗,早くも多数の戦車を失ってしまいます。とはいえ,退却ではなく戦力喪失で戦闘結果を受けたので,マストアタックに依る不利な攻撃を避けるため赤軍は退却を強いらされます。
 南方では,全力でツーラを攻めるも,これに失敗します。

 続く第2ターンは降雪となり,北部の独軍は大事を取って攻勢を取りやめました。
 中部では攻勢をとり続け,殆どの攻撃が失敗に終わりましたが,ここでも損害を受けつつ独軍は進撃します。
 南方は赤軍の援軍を警戒して,戦線を貼るにとどめたようです。

 第3ターン以降北部の独軍は赤軍の(弱そうな)1部隊に絞って攻撃を掛けるようになり,その都度数ステップの損害を赤軍に与えるようになりますが,進撃は余り早くありません。
 中央の独軍はこれまで1ステップも赤軍に損害を与えて居ませんが,損害を受けつつ前進を続けています。
 南方では,ツーラを半包囲の状態に陥いれます。

 第4,5ターンも同じ様な状態でしたが,赤軍の後方への援軍の脅威が減ったことから,南方の独軍が道路沿いに進撃を開始します。

ツーラに襲いかかる独軍

ツーラに襲いかかる独軍

 第6ターン,中央の独軍の攻撃で突破が発生し,モスクワ前面の要塞線に遂に後3ヘクス程度にまで前進します。
 また,南方では突如独軍はツーラに襲いかかります。不利な攻撃が予想されるも,赤軍の戦力チットは完全にスカで,赤軍は大損害を被り,ツーラが陥落の危機に陥ります。
 ここに於いて赤軍は1個騎兵師団を救援に向かわし,司令部を戦闘前退却に陥らせそのままツーラ包囲陣に接敵し,攻撃陣の弱体化を図ります。

 第7ターン,中央の独軍は要塞線に迫りながらも,2重戦線を引かれているのを見て攻勢を北方にそらし,限定的な成功を得ますが,赤軍の反撃が始まり,少なからぬ損害を被ります。
 ツーラ攻防戦では赤軍は損害を被った師団に代わりに新鋭の師団を投入し,5:1の戦闘比なので赤軍有利と言えましたが,D1の損害を被り,ツーラ防衛がほぼ絶望的となります。
 もっとも,主力がツーラに向かっているため,独軍も反撃を受けつつありました。

 第8ターン,中央では同様の展開が続きます。
 ツーラ守備隊はとうとう後1ステップまですり減り,次ターンの陥落がほぼ確実視される状態に陥ります。

 第9ターン,最北方にて赤軍が包囲攻撃を掛け少なからぬ打撃を与えるも,中央ではまさかの大失敗を被り,多数の戦車を失ってしまいます。
 南方ではとうとうツーラが陥落しました。

 時間によりここでゲームを終了しました。

終了時のモスクワ北部の情勢

終了時のモスクワ北部の情勢

 このゲームは思ったよりも独軍が非常に苦しいですね。以前季刊TACTICSにて瀬戸利春氏が赤軍の戦力評価が過大である旨記述されていたような気がするのですが,私もそんな気がしました。
 今回はツーラが落ちてしまったのですが,普通はそう易々とは落ちないと思われるので,独軍が勝利を収めるのは結構大変そうです。

 私自身はこのゲームをプレイするのは初めてだったのですが,VICTORY IN THE WESTシリーズをプレイしたことがあったので,割とすんなりゲームに入って行けました。ここら辺はシリーズ物はいいですね。
 私が担当した北部は地形が険しいせいか,ジリジリとした展開で,「パットン第3軍」とか「オペレーショングレネード」とかの方が展開が派手だったような気がしますが,南方では結構な機動戦が行われていたようですので,担当が変わればまた印象が変わるかも知れません。
 何れにせよ,連隊級の戦闘システムの中では,割と良くできたシステムだと思います。

 ただこのゲームでは独軍と赤軍の戦力チットが別の物となっており,同じA3と言う戦力でも,赤軍と独軍の実際の戦力は大きく異なります。単純に駒を見比べるだけでは戦力比の目安を立てることが出来辛くなっています。
 この点は,相対評価にして,同じチットを用いた方がプレイアビリティが上がると思いました。もっとも,赤軍のチットは戦力に大きなばらつきが出る傾向があるようで,デザイナーズサイドとしては,意図的にわざわざチットを分けた可能性も高そうです。

 何れにせよ,合宿の課題ゲームとしては最適なゲームだと思いました。

YEN      

  ゲーム談話室のリストへ戻る

  ホームへ戻る