1998年5月16日に1918(XTR/国際通信社)をプレイしましたので報告します。
 私が同盟軍、SHAKE氏が連合軍でした。

 同盟軍の一般方針としては、まず勝利条件都市の奪取よりも連合軍に打撃を与えることを目標とする。そのため、セットアップの段階では比較的防御が弱いと思われた南方に攻撃を集中する。独軍の兵力配分の関係から、ベルダンを奪取することして、これによってサドンデス敗北を回避する、というものでした。
 戦術的には、敵を直接攻撃して撃破するよりも、包囲して補給切れで崩壊に追いやる、あるいは不利な反撃を敵に強いらせることでした。

セットアップ時の情勢

セットアップ時の情勢

 第1ターン同盟軍は攻勢を開始します。特にSt.Mihiel西方とReims/Verdan間に攻撃を集中し、一時的に仏軍を撃破、あるいは被包囲下に陥らせます。同盟軍はVerdanへの直接攻撃は行わず、まず両翼の突破をはかっています。
 連合軍はマルヌ川まで大規模な後退を行います。実は今回のプレイの直前に1プレイしており、その際に包囲された部隊に可能な限り補給路を繋ぐ救援部隊を送ったところ、救援部隊も犠牲となっていました。その教訓だと思われます。

 第2ターン、同盟軍はVerdanを無視して、前進を継続します。しかし、移動力が足らず仏軍に大きな損害を与えることが出来ません。それでもChalonsを占領し、マルヌ川の渡河に成功しました。
 連合軍はマルヌ川近辺の戦線を強化しています。

 第3ターン、同盟軍は遂にVerdanを攻撃、多大な損害を受けつつもこれを占領します。また、Reimsも占領します。両要塞の攻撃でマルヌ川の戦線への攻撃は迫力を欠きましたが、橋頭堡から突撃兵がさらに浸透して、後方への脅威を与えています。この時点で連合軍のモラルは1となり、サドンデス寸前です。
 連合軍はマルヌ川南方の戦線を放棄、さらに後退してゆきます。Epernayの防衛に全力を挙げる構えのようです。

Verdan陥落

Verdan陥落

 第4ターン、同盟軍はEpernayを包囲攻撃するも、多大な損害を受け失敗に終わります。この攻撃失敗で、同盟軍の兵力不足が目に付くようになってきました。
 連合軍はEpernayの防衛にさらに力を注いでいます。

 第5ターン、Epernayへの攻撃を諦めた同盟軍は南方のEpinalを攻撃し、攻略に成功します。遂に連合軍のモラルは0となります(「ヤンキーが来た」効果を含めて。)。守りきれば独軍の勝ちになります
 しかし、突如英軍は攻勢を開始、Lensの守備隊はたまらず後退を喫し、連合軍に勝利得点を献上します。ゲームはまだ続くことになってしまいました。

 第6ターン、Epernay周辺の米軍の集結を見た同盟軍はLensの再奪還によるサドンデス勝利を考慮しだします。
 連合軍は戦線整理を行っています。

 第7ターン、同盟軍のLens攻撃は失敗に終わります。この時点で同盟軍はサドンデスによる勝機が失われたことを悟りました。
 このころから特に南方の連合軍の動きが活発になり、独軍に反撃を行うようになっています。

 第8ターン、同盟軍のChalonsを失い、第9ターンには英軍正面のヒンデンブルクラインの多くが突破され、この頃から連合軍の攻勢が激しさを増すようになりました。
 第10ターンには一部の英軍は第2塹壕線にまで到達しています。
 第11ターン、ヒンデンブルクライン以西の独軍は殆ど撃破され、Verdan全面には穴が空いてしまいます。
 第12ターンにはインフルエンザが流行して、独軍はこの穴を埋めることが出来ませんでした。
 第13ターンには連合軍はほぼ全戦線にわたってヒンデンブルクラインを突破、Verdanを奪回します。オランダの独軍は壊滅的打撃を被り、Ghent周辺で抵抗をしています。
 第14ターンには連合軍はGhentを占領し、その他の戦線でも前進を行っています。
 第15ターン、Metsが占領され、連合軍は当時の独領に進入したことになります。
 そして最終ターンには連合軍はAntwerp,Brussels,Sedanその他の主要都市を占領し、快勝を収めることとなりました。

ゲーム終了時の情勢

ゲーム終了時の情勢

 当初は打撃戦を目的としつつも、戦果に目を奪われて、途中からサドンデスねらいの攻勢に移りました。この点は戦略方針の不徹底が反省されるところです。
 南方は戦略目標が分散しているため、どうしても連合軍の配置も分散しがちで、打撃戦を行うには良いのですが、勝利条件都市は離れているため、機動に無駄が生じます。実際今回のプレイも、第2ターンの同盟軍は実質移動を行ったのみで、序盤の弱いときに連合軍をたたいてサドンデスを狙うという方針への修正は容易ではありませんでした。
 また、南方の攻勢では、オーストラリア軍に損害を与えることが難しいため、後半に激しい反撃を受けるおそれがあります。
 それから、南方の版端に登場した部隊はいきなり移動できるので、南方で守っている同盟軍は仏軍戦車に毎ターンのように攻撃を受けることになります。サドンデスを目指さない場合は、早めに南方は放棄した方がいいかもしれません。

 何れにせよ色々なオプションが考えられるゲームだと思われますので、一度プレイされることをお勧めします。

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