1998年5月30日のTSS例会にてthe Great War in Europe(XTR)をプレイしましたので報告します。
 私が西部同盟軍、KII氏が東部同盟軍、TraJan氏が西部協商軍、KI氏が東部協商軍でした。

西部戦線のセットアップ

西部戦線のセットアップ

 1914年8月前半、同盟軍西部はアントワープを攻撃、その他の攻撃もあって、第1ターンでベルギー軍はいなくなります。また、Maupeugeも占領し、北部に楔を打ち込みます。しかし、フランス軍主力のセットアップは、一部の部隊はハイスタックするも、弱小の部隊でスクリーンを張り、主力への攻撃をブロックしていました。そのため、同盟軍は無用の損害を避けるため高比率の戦闘を選択し、仏軍の損害はそれほど甚大ではありません。攻撃箇所が少なかったため、OHLの使用は躊躇われました。独軍東部は完全に守勢に回っています。
 協商軍西部は後退を始めています。協商軍東部も攻勢に出ませんでした。
 第1ターンの損害は、同盟軍が7個師団、協商軍が19個師団でした。

 8月後半、同盟軍西部は攻勢を続行、ベルギーの大半を制圧し、一部のフランス北部の港湾も確保します。ベルダンに集結している仏軍への攻勢は見送り、その北部への攻撃と、南部へのOHLを利用した攻勢をかけます。
 ベルダンに籠もっていた仏軍は限定的な反撃を行い、これにより独軍の戦線に穴があいたため、次のターンのターンオーバーがし難くなります。
 東部戦線では全く動きがありませんでした。
 第2ターンの損害は、同盟軍が6個師団、協商軍が20個師団でした。

 9月前半、ターンオーバーは起こらず、同盟軍西部は攻勢を続行します。ベルギーの国土は蹂躙され、独軍の先鋒はソンム川を越えます。ベルダンは無理攻めせず、南北より包囲を目指します。しかしながら、賽の目は振るわず、独軍も少なくない損害を被っています。協商軍西部は要塞に有力な部隊を拘置して、残りは撤退を開始します。
 東部戦線ではロシア軍が攻勢を開始しました。攻勢は苛烈を極め、東プロイセンのThornとオーストリアPrezmyslが陥落します。独軍は援軍を西部戦線に投入していましたが、これは東部戦線に投入すべきだったのかもしれません。
 第2ターンの損害は、同盟軍西部が7個師団、東部が8個師団、協商軍西部が12個師団、協商軍東部が6個師団でした。

 9月後半、同盟軍西部は要塞を無視して前進を継続します。先鋒はReimsの手前まで到達します。これに対して協商軍西部は戦線を大幅に後退させ、パリの4へクス手前まで下がります。
 東部戦線では、ロシアは更に攻勢を続行し、着実に同盟軍に損害を与えます。
 第4ターンの損害は、同盟軍西部が7個師団、東部が5個師団、協商軍西部が13個師団、協商軍東部が6個師団でした。

9月後半 東部戦線

9月後半 東部戦線

 10月前半、前の戦略ターンで同盟軍は援軍の大半を東部戦線に回し、ターンオーバーを起こすことを決意します。
 西部戦線ではさらに協商軍は後退を行い、パリより3へクスまで後退しました。
 東部戦線では突出したロシアに対して同盟軍が攻撃を行い撃退します。これに呼応してオーストリア・ハンガリーも攻勢に出ています。しかし、ロシアの大量の援軍に鑑み、Lotzen解囲計画は断念し、独軍主力はヴィッスラ川まで撤退します。

 この時点で、西部戦線の形勢が同盟有利に傾いていると思われたため、取り合えずゲームを終了しました。

9月後半 西部戦線

9月後半 西部戦線

 多少カオスな展開でしたが、後で確認したところ、補給の判定時期を間違えており、本来は戦略移動開始時のところを、各戦闘時に判定を行っていました。従って、アントワープが一撃で落ちるという事態は本来あり得なかったようです。
 また、仏軍の初期配置は6スタック部隊と1ユニットのみの部隊の組み合わせでした。当然1ユニットのみのヘクスが狙われるわけですが、戦闘結果表の特性上、どちらかに損害が出るときは2以上の損害を出すことが珍しくないので、トータルとしては損害を抑えることが出来るのではないかと思われていました。しかし、西部同盟軍が高比率の戦闘を行うことにより、独軍は少ない損害で戦闘を遂行することが出来、結果として独軍の打撃力が継続したため、仏軍が苦戦する事態となったようです。
 その他にも、東部同盟軍の初期配置と増援の配分にも再検討の要が有ったようです。

 何れにせよ、やりがいのあるゲームでした。このゲームについては、今年は当サークルでは何回かプレイする予定も立っています。今回のプレイも教訓として生かされるでしょう。
 このゲームはある程度やり込んでみないと旨く動かない傾向はあるのかも知れません(特に序盤の立ち上がりは。)。しかし、それに答えてくれるゲームであるとも思います。

YEN      

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