1997年4月26日(日)のTSS例会にてWAVE OF TERROR(XTR)をプレイしたので 報告します。私が独軍,ふゃーらーが連合軍でした。

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 序盤は初期配置のせいもあって装甲師団がなかなか前線に参加できないものの,装甲師団が前線に集まるとともに前進に勢いが出てきます。
 北部方面では第1SS装甲師団がパイパーを先頭にして前進。パイパー戦闘団は第3ターンにHEX2714あたりの回廊をすり抜け,HEX2713で単独でいた工兵部隊を撃破してマルメディ西部に進出,第1SS本体とともにマルメディを攻撃します。とはいえ,ここら辺が攻勢限界線だったようで,マルメディ攻略は遅々として進まず,逆に砲兵隊に射すめられるに至って,パイパーは重装備を放棄して撤退しました(戦闘団解体の目が出た。)。
 中央方面では,第2ターンから第3ターンにかけて第116装甲師団がサンビットを陥落させましたが,その過程でこの師団には致命的な損害が出ていました。その後この師団や増援で出てきた師団をこの地区に割り当て,前進を試みましたが,各地で頑強なスタックにぶつかり,迅速な突破はなりませんでした。
 南方方面では,第4ターンからは戦車教導師団がバストーニュ攻防戦に突入しました。ただし,第4ターンは戦力に鑑み攻撃は延期され,第5ターンはバストーニュ西部,北部の橋の橋頭堡を確保するために部隊が派遣されたため戦力が減退,1:2の攻撃を強いられ,この攻撃の失敗と分派した部隊が壊滅したため攻勢能力を失ってしまいました。

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 時間の関係で第5ターンで終了しましたが,実質昼からのプレイで,2人でルールを確認しつつプレイしていたのですから,慣れたプレイヤー数人でプレイする場合にはかなり時間が短縮できる物と思われます。

 さて,このゲームは既に多くの方から紹介されたとおり,プレイアブルなビックゲームですが,少なくとも私も楽しくプレイすることが出来ました。簡単なルールで多くの部隊を率いることが出来るというのはやはり楽しいです。
 展開としてはハイスタックの部隊の応酬となったり,ホーチ作戦(連合軍が要衝に部隊放置していく戦法)をが採られたり,たった1ステップの部隊が結構うっとうしかったりもしますが,これもバルジの一局面と説明することもでき無くはないでしょう。どちらかというとバルジは電撃戦と言うよりは,狭い地形での遭遇戦闘と取り残された部隊や前進する部隊が交錯する混乱した戦いだったでしょうから。何よりも特殊ルール無しである程度の再現性を持っている点を評価したいと思います。
 他所属の部隊が攻撃に参加できない,同一師団効果は強力ですね。このお陰で完全編成でない独軍師団や旅団編成の師団は有効な攻勢兵力となり得ません。ここら辺は中途半端な編成の部隊へのペナルティとも考えられ好感が持てます。また,徐々に戦力をすり減らす独軍が攻勢能力を喪失して行くのも再現できます。ただ,連合軍の戦車師団より歩兵師団の方が(構成部隊が多いので)攻勢向きの場合があったり,構成部隊の多い空挺師団が強力な打撃兵力になったりするのはどうかと思う点もあったりしますが,簡単なルールで再現性も割と高い元ルールをいじる程の欠点ではないかも知れません。
 グライフ部隊がこのルールでは全く役に立ちませんので,グライフ部隊は平地を1移動力で移動できるとか,独立部隊として戦闘に参加できるとかすると気分が出て良いかも知れません。もっとも,グライフ部隊なんか実戦では役に立たなかったのかも知れませんが。
 独立部隊は貴重な兵力ですね。大体コマンドコントロールのあるゲームでは独立部隊は非常に役に立つか,全く役に立たないかの極端な場合が多いのですが,このゲームでは同一師団に属さないとも戦闘に参加できる唯一の部隊ですから,大変貴重です。

 今からプレイを見渡してみると,独軍は中央に力を入れるべきであったようです。特に最強の第1SS装甲師団を要害のマルメディに投入したのは失敗だったといえましょう。とはいえ,マルメディ方面にも敵を拘束するために1つくらいは装甲師団が欲しいところです。もっとも,正面攻撃よりはマルメディの北方等で揺さぶりを掛けるべきでしょうが。

 ともあれ,大変満足できたプレイでした。ゴールデンウィークの合宿でもプレイ予定なので,今から楽しみです。(^_^)

                                 YEN

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