謡曲「敦盛」幸若謡本の一節
敦盛を舞う信長・・・って何だか怪しいんですけど(笑)(清洲城天守閣内)
思えば此世は常の栖に非らず。草葉に置白露、水に宿る月より猶怪し、金谷に花を詠しつつ栄華は先立て、無常の風に誘わるる南楼の月を弄ぶ輩も月に先立て、有為の雲に隠れり。人間五十年、化転の内を較ぶれば、夢幻の如く也。一度生を享け滅せぬ物の有る可きか。是を菩堤の種と思い定めざらんは口惜かりき次第ぞと思い定め、急ぎ京に御上りつつ、敦盛の首を見れば、物憂きに獄門よりも盗み取り、我宿に帰り、御僧を供養し・・・