1998年7月18日と19日にthe Great War in Europeとthe Great War in the Near Eastをプレイしましたの で報告します。
私が西部同盟軍、TraJan氏が西部連合軍、KII氏が東部同盟軍、紅氏が東部連合軍でした。
このプレイはローカルルールを導入しています。
西部連合軍は全般的に基本的に相手に損害を与える可能性の高い4スタックの配置ですが、攻撃正面が3へクスとなるへクスは1スタックに止めています。フランドル地方の配置は、補給都市を守りつつつ、攻撃正面を減らしており、事実上攻撃できるところは、Brussels,Namur,Antwerp,Charleroiのみです。
西部戦線セットアップ
第1ターン、フランドルではBrussels,Namurを攻撃し、Charleroiの英軍の騎兵各1部隊を撃破します。また、Antwerpへの攻撃も行われますが、賽子が振るわず3/3の成果に止まります。対仏戦線では兵力不足に悩みながらも、ベルダン南方の平地でOHLを使用し、賽子が不調なものの、かなりの損害を与えます。
連合軍西部はプラン17を発動、戦線を整理しつつ独軍に対し攻勢を行います。Mulhouseが陥落した他、両軍とも大きな損害を出しました。英軍は全体でOstendへ籠もり、仏軍騎兵等はAmiens周辺を守っています。
連合軍東部は防備を固めます。
同盟軍東部は独軍がLodsを攻略し、オーストリア軍はKrakow東部で反撃を行う他はカルパチアに退きます。
第1ターンの損害は、同盟西部軍が13個師団(内仏軍の反撃で5個)、同盟軍東部が2個師団、連合軍西部が25個師団(内仏軍の反撃で6個)、連合軍東部が4個師団でした。
第2ターン、同盟軍西部はベルギー軍を追撃し、これを壊滅せしめます。Amiensの仏軍騎兵を独軍騎兵が攻撃しこれを陥落させ、付近の仏軍歩兵を包囲します。Maupeugeの要塞も攻略しました。国境沿いでも前進は余りできないものの、仏軍に損害を与えています。
連合軍はAmiensの騎兵に反撃を行い、これを奪取します。国境方面でも反撃を行い、独軍に痛打を与えます。
このターンは東部戦線では特に動きはありませんでした。
第2ターンの損害は、同盟軍が8個師団(内仏軍の反撃で7個)、連合軍が17個師団(内仏軍の反撃で8個)でした。
第3ターン、同盟軍西部はOstendの英軍を無視して前進を行い、各地で遅延部隊を包囲撃滅します。しかし、南方では戦線を引くのも苦労するほどの兵力不足になりつつありました。
協商軍西部は包囲された英軍を救援すべく攻勢を行い、救援に成功します。全般的には戦線は後退しています。
東部戦線ではほぼ戦線整理に止まりました。
第3ターンの損害は、同盟軍が4個師団(内仏軍の反撃で4個)、連合軍が12個師団(内仏軍の反撃で4個)でした。
翌19日、第4ターンが始まります。
独軍は兵力不足ながら攻撃を続行、またNamurに進出した英軍騎兵を撃破します。
連合軍西部も小規模な攻勢を行い、ある程度の戦果を挙げます。やや膠着気味の感があります。
連合軍東部は防備を固めます。
同盟軍東部は独軍がInsterburg近辺でオーベルオストを伴った攻勢を開始し、賽の目は振るわなかったものの、ロシア軍の戦線に穴をあけることに成功します。これに呼応してオーストリア軍も攻勢を開始、カルパチア戦線でもロシア軍に穴をあけます。
この過程で司令部の新ユニット位置で1へクスにしか部隊を登場させられないとすると、両軍とも戦線の穴を防ぐのが非常に困難であったため、周り6へクスにのどこにでも6ユニットを上限として登場可能というローカルルールに変更しました。
第4ターンの損害は、同盟西部軍が2個師団(内仏軍の反撃で2個)、同盟軍東部が6個師団、連合軍西部が4個師団(内仏軍の反撃で1個)、連合軍東部が8個師団でした。
第4ターン 東部戦線での攻勢
第5ターン、ターンオーバーが起こります。
連合軍西部は攻勢を開始し、良好な賽の目もあって、独軍に痛打を与えます。Abbeville北方でソンム川を突破しするなどの成果を上げました。
同盟軍東部はInsterburg近辺でオーベルオストを伴う攻勢をかけ、ロシア軍にそれなりの打撃を与えます。オーストリア軍も攻勢を行いますが、あまり戦果は上がりませんでした。
連合軍東部は果敢に反撃を開始、Insterburg近辺で独軍と相打ちになるとともにカルパチア方面ではオーストリア軍に痛打を与えることに成功します。
同盟軍西部は突出してきた連合軍に反撃を開始。殆どの連合軍を撃退しますが、Amiens南方に進出してきた仏軍を取り逃してしまいました。
第5ターンの損害は、同盟軍西部が8個師団、同盟軍東部が20個師団、連合軍西部が10個師団、連合軍東部が18個師団でした。
the Great War in the Near East
第6ターン、the Great War in the Near Eastが始まります。
連合軍西部は包囲されたAmiens近辺の1個師団と共同して前線の独軍を攻撃しますが、思ったほどの比率が上がらず、また賽の目の振るわず、仏軍は大損害を被ります。その他の攻勢ではそれなりの成果を上げました。
東部戦線ではロシア軍が小規模な攻勢を行いました。
同盟軍西部はNancy近辺で集中的な攻勢を行い、仏軍に修復不能な戦線の穴を作ることに成功します。
中近東ではパレスチナ・メソポタミアで英軍が前進し、カフカス山脈ではにらみ合いが続きます。
第6ターンの損害は、同盟軍西部が6個師団、同盟軍西部が9個師団、連合軍西部が12個師団、同盟軍東部が8個師団でした。
第7ターン、ターンオーバーが起こります。
同盟軍西部はNancy近辺の戦線の切れ目から突進し、Nancyを占領し、近辺の兵力を掃討します。
ロシア軍は大攻勢を開始。よく見ていなかったので気がつかなかったのですが、どうも大穴があったようで(笑)、ターンオーバーを利用して大戦果を挙げることに成功します。
同盟軍東部は補給を切られた部隊の救出作戦を発動、ロシア軍を撃破しつつ救出に成功します。
連合軍西部は塩素ガスを使用しつつ反撃を開始、その甲斐あってか、Abbevilleを奪回します。毒ガス使用について国際世論は反応がありませんでした(オプションルール)。
カフカス山脈では、ロシアの強襲上陸に備え、トルコ軍が退却しています。
第7ターンの損害は、同盟軍西部が4個師団、同盟軍東部が16個師団、連合軍西部が10個師団、連合軍東部が9個師団でした。
時間のため、ここでプレイを終了しました。
西部戦線終了時の情勢
今回は仏軍の新戦法として、「第1ターンから積極的に反撃する」というのを採用しています。これはなかなか効果的で、反撃ではほぼタイの損害となっていますから、結果としてキルレシオが下がり、独軍の攻勢能力も低下しているようです。
the Great War in Europeとthe Great War in the Near Eastは、プレイの展開の雰囲気が出ていますし、プレイアブルでやりがいのあるビックゲームです。同時多発的に発生する各線戦の危機に対応するという、第2次世界大戦の戦略級ゲームとはまた違った趣のあるゲームですから、何処にどれだけの兵力を投入するかという選択肢も広く、プレイバリエーションはかなり広いと言い得るでしょう。
ローカルルールを考案したりしたのも、よりこの魅力有るゲームでの展開をスムーズに導くためのものです。
私はこのゲームをプレイしたのが、今のところ今年度の最大の収穫であると思っています。今度は長場のプレイをやってみたいと思っております。
YEN