1 独軍は59xx以北に50個以上の歩兵師団、全ての騎兵師団、4個司令部を置かねばならない。
2 第1,2ターンに独軍が仏軍を攻撃しても、右への1シフトの修正は得られない(仏軍が独軍を攻撃した場合は左への1シフト修正を行う。)。
3 英軍はMonsから2へクス以内に配置する。
4 ベルギー軍は、スタックを崩さずなければ移動することができる。
5 Dunkirk,Calais,Boulogneの各港湾都市には1戦力歩兵の守備隊が存在することにする。
6 補給損耗はそのマップの手番プレイヤーのみ判定する。
7 移動途中であっても、補給の切れるへクスへは前進できない。
8 司令部による新ユニット位置は、周り6へクスにのどこにでも6ユニットを上限として登場可能である。
1998年7月18日のプレイ開始時は、1は45個以上の歩兵師団としており、2と8は存在しませんでした。
1 独軍は59xx以北に45個以上の歩兵師団、全ての騎兵師団、4個司令部を置かねばならない。
2 第1,2ターンに独軍が仏軍を攻撃しても、右への1シフトの修正は得られない(仏軍が独軍を攻撃した場合は左への1シフト修正を行う。)。
この点、すでに59xx以北に30個歩兵師団以上を配置せねばならないというエラッタが発表されています(http://www.grognard.com/errata/gwite.txt英語版コマンド#35にも発表されているそうですが私は未見です。)。この訂正の趣旨は、独軍の仏軍に不利なシフトを利用した非歴史的な南方での攻勢を防ぐことにあるそうです。
しかし、私がテストしたところ、30個師団をフランドルに配置しても仏軍の大出血を防ぐことは困難でした。そこで、7月18日のプレイでは北方に45個としてプレイしましたが、これでも仏軍が足らなくなりました。仕方がないのでセットアップに北方に独軍歩兵は50個配置していたこととして、第1ターンのシフトもなかったこととすれば、おそらく仏軍の損害は12個師団師団程度軽減できただろうと言うことで、第4ターンの新ユニット配置フェイズに仏軍に12個師団与えることとしました。
それに基づいて後で検討したところ、独軍は南方では1スタックを攻撃するか、1ユニット配置の部隊を攻撃するか、という程度の兵力しか残らないようです。ゲーム中で仏軍に12部隊の増援を注入しましたが、結論的には似たようなものになったと思われます。
なお、開戦初頭のOBはよく分からなかったのですが、独軍南北の兵力比ではだいたい2:1でした。このローカルルールでは歩兵師団の比率で50:30になるのである程度のヒストリカル性も有していると思います。
3 英軍はMonsから2へクス以内に配置する。
これはCharleoiの防備を英軍に任せられる点にあります。
4 ベルギー軍は、スタックを崩さずなければ移動することができる。
史実ではベルギー軍は当初リージェで敗退した後アントワープに退いたので、ゲームの定める初期位置と移動制限はある程度の意味はありますが、実際のゲーム上の効果としては、ベルギーの崩壊が起こりやすい傾向があります。そこでこう改訂しました。
なお、ベルギー軍の移動を完全フリーにすると、部隊をばらして独軍の移動を完全にブロックしかねないので、スタックは崩せない様にしています。
5 Dunkirk,Calais,Boulogneの各港湾都市には1戦力歩兵の守備隊が存在することにする。
これは史実のような、連合軍がベルギーの一部を保持するような展開にならないからです。導入しても史実のような展開にはならないでしょうが、まだましでしょう。
6 補給損耗はそのマップの手番プレイヤーのみ判定する。
現状では包囲された部隊は解囲の機会もなく、敵の攻撃も待たず、いきなり全滅してしまいますので、このように改訂しました。ただし、デザイナーとしては補給切れになった部隊は、いきなり消耗するとの考えのようです。
7 移動途中であっても、補給の切れるへクスへは前進できない。
これは第2ターン終了時の情勢をみて導入を決めました。デザイナーとしては移動終了時に補給が通っていればよいとの考えのようですが、これだと第3ターンには騎兵がパリ南方まで進出しかねません。増援は町には登場させられないので、この移動をブロックするのは困難です。
ただしデザイナーとしては、補給切れになった部隊は、いきなり消耗するとの考えのようですから、このような無謀な突進はできないと考えているのかもしれません。
8 司令部による新ユニット位置は、周り6へクスにのどこにでも6ユニットを上限として登場可能である。
ご批判はあるでしょうが、ゲーム中両軍とも戦線の穴を防ぐのが非常に困難な状況が発生したため、周り6へクスにのどこにでも6ユニットを上限として登場可能というローカルルールに変更しました。
このゲームでは、ターンオーバーが存在するため、特に戦線の広い西部戦線では、このローカルルールを導入しないとかなり防衛が困難となるかもしれません。
以上のローカルルールの1〜5は、何れも第1ターンの特別ルールや配置に関する修正ですが、1914年中のフランスの崩壊を防げない方にのみお勧めします。私は5回程度しかプレイしていませんし、研究も十二分にやったわけではありません。プレイの仕方によっては、ローカルルールの適用は全く不要な場合もあるでしょう。
ローカルルールの6〜8は、好みの問題でしょう。
YEN