WAVE OF TERRORを,私が連合軍,TraJan氏が独軍でプレイしましたので報告します。今回はGERGさん提唱のローカルルールでプレイしました。

 まず連合軍の序盤の配置は,第99師団等を分割する事も考えましたが,これだと歩兵師団にも4:1程度の比が立つので各個撃滅され,移動で包囲され,不利な攻撃を受けると考え,包囲されると分かっていても3枚スタック配置を基本としました。

 第1ターン第1カップル,通常通りの立ち上がりです。第1SSは早くもサンビット方面に転進し,第12SSは中央にシフトします。
 第2カップルではサンビット前面で騎兵大隊と砲兵を吹き飛ばし,あと1ヘクスまで迫ります。第12SSはE3814の3枚スタックを包囲し,これを攻撃。7:1の高比率により,0/4の成果を上げることに成功します。また,E2825に陣取る3枚スタックにも第116装甲師団が手痛い打撃を与え,連絡切れによる防御力半減の威力を思い知らされました。

 第2ターン第1カップル,独軍は攻撃−>移動のシークエンスを選択。サンビット攻略は兵力に鑑みこれを断念するも,包囲した残兵掃討と,補給切れを狙ってばらまいた連合軍部隊は効果的に壊滅されます。これによって移動時には補給が回復し,悪くない選択に思われました。
 第2カップル,独軍はCLERF(E2828)その他の橋や交差点等の要衝にの突破は困難と判断。再び攻撃−>移動のシークエンスにすることを決断。そのため,サンビット攻撃は3:1となり,0/3の大打撃を与えることに成功します。さらに第2装甲師団と第116装甲師団は中央に転進。南方は装甲教導師団が残るのみとなり,中央に強力な攻撃を指向することが明らかとなりました。カップル終了時には序盤に包囲された連合軍の殆どは壊滅しました。

終了時の状況

終了時の状況

 ここで,時間によりゲームを終了しました。

 今回明らかとなったのは,ローカルルールでは,ホーチ作戦が必ずしも有効とは言えなくなったことでした。オリジナルのルールでは,ホーチ部隊に対して歩兵師団では下手をすると攻撃も仕掛けられず,装甲師団でも2:1程度の攻撃しかできなかったのに対して,ローカルルールでは歩兵師団でも2:1程度,装甲師団なら非常に高い比率で攻撃をすることが出来ます。
 この結果,連合軍は以前は適当に交差点等にスタックを重ねれば良かったものが,防御拠点の選択には細心の注意が必要となったと言えそうです。これはゲームとしても面白い効果を生んでいると言っていいと思います。シミュレーション性は,連合軍が包囲されると分かっていても拠点防御に徹したという話は(バストーニュとかを除いて)あまり聞きませんから,それ程外してはいない様な気がします。

 ただ,連合軍の立場から見ると,このゲームは割と早い時期から攻撃−>移動のシークエンスにより,限定的な反撃が可能であったものが,連合軍の攻撃の1コラム左シフトにより,非常に困難となってしまいました。序盤は守勢の連合軍にとって賽子を振れる楽しみが減ったのはちょっと残念です。
 もっとも,被包囲下の連合軍が包囲部隊を食い破って走り回るというのも,独軍にとってフラストレーションが溜まるかもしれないですから,この点の判断は難しいところです。

 実のところはパイパーカンプグルッペの8移動力を忘れていたり,橋の爆破の追加も忘れていたり,時間の関係で2ターンしか試していなかったりで,とてもテストプレイとは言えないのですが,うまく動きそうだと言う予感がします。後は合宿でのお楽しみにしましょう。(^_^)

YEN      

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