タイトル | : そして結論 |
投稿日 | : 2005/05/28(Sat) 09:23 |
投稿者 | : もりつち |
前発言の内容と「常識的な思考」の結果、MK−13を用いた対水上レーダー射撃について以下の結論を得ました。
(1) レーダーは、距離、方位両面において射撃管制を行うに十分な観測精度を実現している。光学観測に比べると、測角性能は甲乙つけがたいが、測距性能は確実に優れている。特に中遠距離の射撃戦においては、レーダーは光学観測に比べてはるかに良好な観測精度を実現している。
(2) レーダーは、着弾観測に有効利用することができる。光学を用いた場合に比べてはるかに正確で容易にかつ短時間で自艦の着弾状況を観測することができる。特に2万メートル超の中遠距離射撃戦においては、光学艦上観測による着弾観測が概ね不可能になるのに対し、レーダーは十分な着弾観測精度を維持するので、両者の優劣はより顕著になる。
(3) 言うまでもないことだが、レーダーによる観測精度は昼夜の別を問わない。また視程の乏しい状況においても観測精度を発揮できるの点、光学観測に比べて決定的に有利である。
(4) レーダーの操作は一定以上の技量を必要とするが、それは「定められた手順を確実に実行する」という性質のものである。決して「フリーハンドで真円を描く」といった類のものではない。
以上の結論は、WW2当時の米海軍における新型レーダー搭載艦が有していたであろうレーダー射撃能力と概ね一致するものと考えます。
以上です。