タイトル | : 「敵に塩を贈る」について |
投稿日 | : 2005/01/17(Mon) 20:53 |
投稿者 | : 山家 |
歴史群像の最新号で、上杉謙信のことが取り上げられていて思い出したのですが。
上杉謙信の逸話として、宿敵の武田信玄が、今川氏真と北条氏康の塩止めという、現代で言えば経済制裁により困っていたところ、塩を武田信玄に贈ったという話しがあります。
この話しは、実話とされているようですが。単純に考えるべきではなく、実際問題として、武田信玄の領国では、今川氏真と北条氏康の塩止めにより、塩が不足して塩の値段は高騰したが、武田信玄と友好関係にある越中の本願寺系の商人により、塩の輸入は続けられており、上杉謙信としては、経済というものを全く理解していない今川氏真と北条氏康の塩止めに加担することにより、宿敵である本願寺が多大の利益を得るのを座視する訳には行かなかった。そこで、今川氏真や北条氏康に味方せず、自ら武田信玄に塩を贈ると共に、自らの領国の越後の塩商人に武田信玄の領国への塩販売を積極的に勧めたというのを一昔前に歴史雑誌の記事で読んだ覚えがあるのですが、これは本当なのでしょうか。