タイトル | : Re^4: 「日清戦争」(清軍編) |
投稿日 | : 2006/08/01(Tue) 22:23 |
投稿者 | : 松澤 |
TraJanさん、こんばんは。
ご確認、補足をありがとうございます。
私の推敲不足と表現力不足でお手数をお掛けします。
懸念点について表現を変えてみます。
> (1)総督の配置と巡撫について
元の文には『省の長官には「総督」と「巡撫」があり、』と総督が
一つの省に属しているように読めました。実際には大半の総督が複数
の省を管轄しているので「省の長官」には語弊があると思いました。
省よりも上位の役職と思います。主観的な印象は人によっても異なる
と思いますが、私個人としては、間違いと言っても過言ではないと感
じました。
満州を除外した8人の総督の内、直隷総督は北洋大臣を兼ねる場合
が多いとすると、1省のみを管轄する総督は四川総督だけのようです
ね。
> (2)東三省について
盛京将軍については全くの推敲不足で失礼しました。
ネットで「東三省では各省将軍の隷下に入るが、軍政については盛
京将軍が管轄した。」という一文を見かけたので、総督相当なのは盛
京将軍一人かと思ってしまいました。他の2将軍と縦というよりも横
の関係であれば、私の思い過ごしです。
ただ、3将軍が1907年の省設置で巡撫になったというのは、少し話
の流れが判り難いかもしれません。軍事担当官の将軍と民政担当の巡
撫は質が違うように思います。
なお、省設置後は東三省総督が一人で軍政を管轄したようですね。
(3)東三省という表記について
当時存在しない表現だとしても、一般的に使用する分には差し支え
ないと思います。Wikipedia「東三省」の項では、満州だともっと広
い地域を差す場合があるので、より誤解されにくいとの意味の記述が
あります。
「中国」を例に取ると、多分この表記は中華民国以前には一般的で
はなかったと思いますが、現代ではもっと古い時代でも「中国」とい
う表現を良く使うと考えます。
もちろん TraJan さんがご自分の著作でこの時代では「東三省」を
使わないのは、大変結構なことで、決して無理に使ってくださいとい
うことではありません。