History Quest「戦史会議室」
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タイトル 指導者と二次大戦
投稿日: 2005/10/18(Tue) 17:29
投稿者ごちょう

以前から「モスクワが陥落したらスターリンは降伏するか?」
には興味はあったのですが「仮にモスクワが陥落してもロシ
アは降伏しないだろう」と言う大半の意見には多少の違和感
も小生は感じたので書いてみます。

そこで一般的に二次大戦における各国の状況ですが。

南京が陥落しても降伏しなかった中国。
モスクワを陥落寸前まで追い詰めても降伏しなかったロシア
ロンドンを爆撃されても降伏しなかったイギリス。
パリを無血開城して降伏したフランス。
ベルリンが陥落して降伏したドイツ。
本土決戦を決断せずに降伏した日本。

などがありますね。

ここでまず一つの疑問が小生にありました。

「もしフランスのドゴールがイギリス亡命では無く南仏での
徹底抗戦を決断したらどうなっていたか?またその可能性は
?」

歴史の可能性という意味でやはり「可能性は低い」と言う結
論なりますが、では「パリを無血開城したフランスと徹底抗
戦したロシアとの間に戦況にどの程度の違いがあったか?」
と言う疑問もあります。

もちろん、指導者の資質や国民性も大きいでしょうが少なく
とも指導者の資質と言う意味ではドゴールもチャーチルやス
ターリンと同程度には「戦争を辞めない」と思えます。また
実際にも水面下ではレジスタンスと言った抵抗組織もありま
したから、その点では南仏での掃討戦は泥沼になっていたと
も考えられますね。

しかしフランスは降伏して「ヴィシーフランス政権」となり
ましたね。

仮にフランス降伏が「当然の結果」なら首都陥落の危機にあ
るロシア降伏の可能性も「かなり高い」と言う結論になると
思えるのですが、実際には歴史上の結果から「ロシアは常に
徹底抗戦」と言った主張が支配的であることには小生にはや
や違和感もありますね。

何故フランス人は「最後まで戦う事を決めなかった」のか?
そしてロシア人は「最後まで戦う事に決めた」のか?

仮にドゴールが南仏で「自由フランス」を立ち上げて抵抗し
たらフランス国民はついてきたのでしょうか?

同様にスターリンがシベリアに逃れた場合ロシア国民はつい
て来たと思われますか?

また「本土爆撃で降伏した日本とロンドン爆撃に屈しなかっ
たイギリス」とどの程度の違いがあったか?

少なくとも「爆撃ではチャーチルは屈しない」と言うのとは
違うと思います。

御意見等を期待しております。


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