タイトル | : Re^5: 指導者と二次大戦 |
投稿日 | : 2005/10/27(Thu) 19:02 |
投稿者 | : ウィリー |
こんばんは、ごちょうさん。
個別にRESつけはせずに結論だけ行きます。
もし、国家指導者の定義を「国を実効的に代表している人」の
意味にとるのであれば、国家指導者が降伏しないかぎり
決して国家は降伏しませんし、国家指導者が降伏すれば
からなず国は降伏します。
これは、国家指導者の定義からしてあきらかです。
まあ、1814年のフランスとか1917年のロシアとか
1918年のドイツみたいに、クーデターや革命が
起きない限り国家指導者は変更されないわけですし
それはあくまで「相手国の」内部事情であって
外国の軍事的圧力は一要素にすぎないことを考えれば
「国家指導者が降伏しない限りどれほど軍事的に打ちのめされても
降伏することは決してない」ということは事実です。
#極端な例としては、現在のイラクがありますね。
#フセインのイラク軍は文字通り消滅していますが
#戦闘はいつまでたっても終わりません。
まあ、抽象論ばかりでもなんですので、独ソ戦のスターリンを考えてみましょうか。
スターリンはドイツが攻撃を加えてきた時には完全に戦意を喪失し
二週間後、ハルダーが「ソ連は軍事的に崩壊した」と判断した時に
戦意を取り戻して戦争指導を開始しました。
野戦軍の撃滅とスターリンの戦意の喪失とに相関関係はなかったわけです。
なぜそうなったのか?
これは宿題にしてみましょうか。
私の考えはポケットに入れたままにしておきます。
前にも書いたような気がしますけれども
自分で突き詰めて考えようとはしない人に
何かを説明するのは、時間の無駄ですから。