History Quest「戦史会議室」
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タイトル Re: 装甲師団と戦車師団と機甲師団
投稿日: 2004/06/09(Wed) 02:39
投稿者山田利道

WW2のアメリカ軍は、大隊以下の部隊は「Tank」、連隊と師団は「Armord」であったと思います(大半のゲームでは、そうなっていると思います)。
おそらく、連隊や師団では戦車以外の兵科の割合が多くなるので、「戦車」の呼称を用いないのではないかと思われます。

また、イギリス軍(お忘れなきように。Tankという呼称の発祥国です!)は、中隊(CompanyではなくSquadronですが)と連隊は、ほぼ「Tank」で統一されています。ただし「Lancer」だとか「Husser」だとか、けったいな名称の部隊もあります(笑)。
問題なのは旅団で、「Armord」であったり「Tank」であったりします。
どうやら、歩兵戦車で編成されているのが「Tank Brigade」で、巡航戦車(グラントやシャーマンを含む)で編成されているのが「Armord Brigade」となっているようです。
歩兵戦車の旅団が歩兵師団と共同で戦うことを前提としているのに対し、伝統ある軽騎兵の末裔を自負し独立任務を前提とする巡航戦車の旅団には自動車化歩兵大隊(龍騎兵のつもりか?)が編成に含まれる場合があり、必ずしも「戦車」旅団ではない、というのが理由ではないかと思います(確証はありませんが)。
なお、師団は「Armord Davision」であったと思います。

そしてドイツ軍は、小隊から軍に至るまで「Panzer」ですね。すでに指摘がありましたが、意味的にも英米の「Tank」と「Armord」を併せたようなものを持っています。
訳としては「戦車・・・」でも「機甲・・・」でも正しいということになりますが、「両方含む概念」ということで、敢えて別の訳語「装甲・・・」を使ったのは、良い訳と言えるのではないでしょうか?

そもそもTankという語はイギリスで作られたわけですが、旧ソ連ではこれをロシア語化して流用した、ということなのだろうか?


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