タイトル | : Re^4: 欧州海軍はいかなる任務を果たすべきか |
投稿日 | : 2004/06/29(Tue) 09:58 |
投稿者 | : ゲンガー |
> 全く、その通りなのですが、国力とか考えると、空軍も空母もというのは無理だから、どちらにするべきかで、山家さんとウィリーさんは議論しているのです。
風間さん、ありがとうございます。二者択一ということですね。どちらがよりベターな選択になりえたのか。
> 山家さんは空軍、ウィリーさんは空母です。
> 山家さんの主張は理屈としてはもっともらしいのですが、史実を鑑みるとウィリーさんの方を私は支持します。
そのようなことでしたら、私は空軍増強の方がベターな選択だと思います。これは、イギリスを除く欧州各国海軍が基本的に沿岸海軍程度の任務で十分で、せいぜい地中海でのシーレーン確保を目指しているという条件の下でです。
風間さんのおっしゃっている史実とは、直掩機のいない艦隊は航空機の餌食であったり、ウィリーさんが挙げていた英仏海峡突破に見られる護衛機がいる艦隊は航空攻撃を排除できたことを言っているのだと思います。はじめの項目はその通りです。ただし、攻撃する航空機がいた場合には、です。山家さんの主張はそれをなくしてしまえ、というものでしょう。後半に関しては英空軍の能力の問題もあったのではないでしょうか。太平洋では直掩機のいる艦船が航空機でボコボコ沈められていますから。地中海でも独空軍は英空母に損害を与えています。
1941年前半の例があるように、山家さんの主張もそれが有効に機能する場合もあることは明確だと思います。
> 空軍にせよ、空母にせよ、使いこなせなければ意味はないのですが、より小さな規模で有効な空母の方が使いこなすに容易かな?というのも理由の一つです。
そうですね。でも陸上機による直掩なんて考えなければどちらも大差ないと感じます。
> ゲンガーさんが600機と算出した船団護衛は搭載機数40機ぐらいの軽空母1隻でこなせる任務ですし、基地航空戦で制空権を得るには敵に数倍する兵力が必要ですから。
600機というのは適当な数字ですけど、陸上機で艦隊を護衛するのはごく特殊な事例を除き、恒常的にそれを任務とするのは得策ではないでしょう。艦隊に航空護衛をつけるのであれば空母が効果的かつ効率的な選択であるのは間違いないと思います。
私が空母を選ばなかった理由のひとつは、空母が沈められたあるいは沈まないまでも損害を受けて戦線離脱する可能性と空軍が大規模攻撃をかけられなくなるまで損害を受ける可能性のどちらが高いか、それとその状態から復帰するのはどちらが容易か、を考えて空軍を選択しました。
以上です。