タイトル | : Re^9: 欧州海軍はいかなる任務を果たすべきか |
投稿日 | : 2004/07/03(Sat) 22:57 |
投稿者 | : 風間祐一 |
どうも風間です。
ゲンガーさん、こんばんわ。
結局、マルタ島だけが敵ですか。
史実通りと言えば聞こえが良いのですが、ゲンガーさんの主張は簡単に言うと、以下のようになります。
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1930年のイタリア。これからの地中海での軍備計画を考えています。
「1939年に戦争が始まって、1940年には参戦しなければならないから、それまでに間に合わせないといけないな。そうすると、空母を開発、建造するのは無理かな。
フランスは参戦直後に降伏するから、フランスの戦力は考えなくていい。ギリシャも1941年の春にドイツが占領してくれるから、その方面も気にする必要がないな。なんだ、そうすると敵はマルタ島だけじゃないか。だったら、空軍を増強してマルタ島の5倍も揃えれば楽勝だ。」
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#タイムマシンか、予言者が必要ですね(笑)。
> > すみませんが、どれぐらいイタリア空軍を増強したら、どの程度勝率が高くなると計算されているのでしょうか?
> 残念ながら、はっきりとした数字はだせません。
私もはっきりした答えが出るはずがないと思っていました。意地悪な質問でした。すみません。
> 空母を導入して船団の制空権を確保するのに以下の点が私にとって疑問です。いかがお考えですか。
>
> 1.空母にも護衛艦が必要。イタリア海軍の所有艦艇数からみて問題はないのでしょうが、やる気が…
何が問題なのか分かりませんが?
イタリア海軍は空母の護衛をまじめにやらないとでも言いたいのでしょうか?
> 2.空母に積載している航空燃料・弾薬で搭載機は何回戦闘できるのか?それを越える回数攻撃を受けたらそれから先は無防備に近いものがあります。
地中海の作戦で1週間以上かかることもないでしょうし、不足することはないと思います。
それとも、護衛任務の空母が航空燃料の不足を来したという事例があるのでしょうか?
> 3.単独でマルタ島に有効な効果をあげられなかった航空部隊の能力で部分的にしても制空権を確保できるのか。C.202が実戦配備される頃なら期待してもいいのでしょうがそれ以前は。
マルタ島へ渡洋攻撃する場合と基地上空で防空戦を戦う場合では条件が全然違います。
防空戦は敵の戦闘機と戦う必要がありません。敵の爆撃機を撃墜する必要もありません。ただ敵の攻撃を妨害するだけでよいのです。敵の護衛戦闘機にばたばたと撃墜されるようでは困りますが、そうでなければ要求される能力はそれほど高くありません。
第一、空母に着艦できるほどの技量のパイロットの能力を心配しなければならないなら、その国の航空戦力全体の練度は全員素人ですよ。
> 4.一度に直掩機数を越える数で攻撃される危険をどう排除するか、あるいは対処するか。
マルタ島だけからの攻撃で直援機数を越える攻撃を受けることは想定しがたく、また、別の複数の基地から多数の攻撃機を送り出すことは可能ですが、それを合流させることは至難です。
#目的地や洋上で合流するのは至難。基地上空でなら合流もできますが、航続距離や飛行時間の問題がありやはり困難。
いずれにしても、私も空母を護衛に付ければ制空権を必ず得られると言っているわけではありません。空母は航空兵力の集中度で陸上基地を上回るので、洋上での航空優勢を得られるだろうと言っているだけです。ですから脅威度の低い航路を選定することが前提となります。
#だからといって、あまり回り道をすると別の危険が増えるのでなかなか難しいことではありますが。
> 5.空母を喪失してしまったらその次の手はどうするか。
代わりの空母を用意するしかありません。それがなければ、史実通りになるだけです。
この点は空母保有の最大の問題点です。沈められたら終わりじゃないかというのは全くその通りで、かと言って沈められることを恐れて消極的な運用しかしないのでは保有する意味がありません。
やはり複数の空母を保有することが必要ですね。
> ここまで行くと重箱の隅をつついている気もしないわけではありませんが、よろしければお付き合いください。
重箱の隅はつつき始めるとキリがありませんよ。
空軍を増強すると言って、その予算は?
#海軍を無くしますか?
パイロットは用意できるのですか?
#ただでさえ低い練度がますます低下しそうですね。
基地は?
#陸上基地は思いの外運用できる機数は少ないので多数の機体を使用するには数多くの基地が必要になります。
燃料は?
#ドイツも航空燃料をそんなにたくさん融通してはくれないでしょう。
運用は? 多数の航空機を一度に投入した場合、統制は取れますか?
#5倍の敵に囲まれればエースパイロットも逃げ回るしかありませんが、1機ずつ5回なら充分に戦えます。
規模を大きくするのは簡単そうに見えて、問題も大きいのです。
私が空母にこだわるのは、規模を大きくしなくてすむことも理由の一つです。上述した空軍増強の問題は空母保有に関しては大きく緩和されます。
予算はアキーラの建造直前までいっているので、史実に上乗せする予算はそれほどでもありません。恐らく、旧式戦艦の改装費用を充てればなんとかなるでしょう。
パイロット、燃料の問題は増分の機数が空軍増強に比べれば遙かに少ないので問題は緩和されます。
基地と運用は空母が正にそのために存在するので全く問題がありません。
以上です。