タイトル | : Re^5: 欧州海軍はいかなる任務を果たすべきか |
投稿日 | : 2004/06/30(Wed) 23:19 |
投稿者 | : 風間祐一 |
どうも風間です。
ゲンガーさん、こんばんわ。
> ただし、攻撃する航空機がいた場合には、です。山家さんの主張はそれをなくしてしまえ、というものでしょう。
私が一番不思議なのは、これです。
山家さんは、
> 敵の航空基地や空母を叩くことで、制空権を確保した方が効率的だと考えます。
と、言っていますが、本当にそうでしょうか?
基地航空戦は消耗戦です。航空攻撃だけで敵航空基地を壊滅させることは非常に困難です。
基地は爆撃されても修理すればよいし、航空機は破壊されても、補充するだけです。
制空権を完全に得るには、敵が消耗に音を上げて引き下がるか、敵基地を陸上部隊で占領するしかありません。
そのためには、少なくとも、敵に数倍する航空兵力を数ヶ月間継続して投入する必要があります。
ドイツはこれを英国の戦いで試みて失敗しました。
アメリカは太平洋の戦いで成功しています。恐らく、アメリカ並の補充能力がなければ、成功しないことなのでしょう。
陸上航空機だけで洋上の完全な制空権を得ることは困難です。
陸上航空機で船団の直接支援を行うことは困難です。
勿論、空母があれば洋上の完全な制空権を得られると言っているわけではありません。しかし、空母は洋上の任意の地点に一時的な航空優勢を作り出すことができます。この能力こそが欧州諸国の海軍には必要なのではないでしょうか?
以上です。