タイトル | : Re^7: 欧州諸国の海軍に空母は必要か。 |
投稿日 | : 2004/06/05(Sat) 12:45 |
投稿者 | : 風間祐一 |
どうも風間です。
TraJanさん こんにちは。
> > ですから、こんな質問は意味がありません。日本海軍だって鳳翔を6隻も建造しましたか?
>
> 鳳翔どころか日本軍は主力空母を6隻も持っていましたが・・・
> そもそも風間さんは空母1隻で費用対効果を云々しても意味がないと主張していたのではないですか?
> ですから1隻で意味がないならば6隻ではどうですか?という問いかけなんですが・・・。
TraJanさんの質問の意味を誤解していました。
私は、最初に建造した−そのために多数の不具合を抱えているであろう−空母を多数持つことが費用対効果の改善につながるのか?という意味でなされた質問だと思っていました。
単に数の問題だったのですね。それなら勿論費用対効果は改善しますよ。数が揃えば費用対効果が上昇するのは当然ですね。ただし、運用方法を間違った場合にはその限りではありません。そういう意味で費用対効果は発揮「させる」ものなのです。
> ただし、(風間さんも賛成されると思いますが)空母6隻という数字には現実味がありませんよね。この現実味のない数字を前提とした費用便益分析を行うことに意義があるとは思えません。ドイツが建造できた空母はせいぜい1〜2隻が関の山でしょうからそれを前提に費用便益分析を行うのが妥当だと思います。
1930年代にドイツで建造できる空母は確かに1〜2隻が関の山でしょう。それはその通りだと思います。TraJanさんはその1〜2隻の空母で費用便益分析するべきと言うことですね?その結果はどうなるとお考えですか?最初の1〜2隻の空母で高い効果を得られるとは私には思えませんので、きっと不要であると結論されるのだろうと思います。
それで、不要とされた空母はそのまま捨て去ってしまうのですよね?なにしろ不要なのですから。と言うことは未来永劫空母は保有しないと言う結論になります。
さて、日米英と言った空母を保有した海軍は最初の1〜2隻の空母の費用対効果を高く評価した結果、空母を大量に保有することになったのでしょうか?そうではないでしょう。鳳翔1隻で高い費用対効果を得られるとは私には思えません。
つまり、必要不要を判断するために、最初の1隻で費用対効果を論じるのは妥当ではないのです。
ここまで、書いてきてふと気になったのですが、もしかして私はお題を誤解しているのかな?
私は「1930年代に仏独伊ソ等の欧州諸国の海軍に空母は本当に必要だったのでしょうか。」という問いかけに対して、大国の海軍には空母は不可欠だろうというスタンスで主張してきました。陸上機で艦隊を支援するのは無理だから、洋上航空兵力を有効活用するためには空母は必要だろうと。
でももしかして、これって単に1930年代に、これら諸国が空母を保有したとして、それが第2次世界大戦に必要だったか?というような短期的な視点での問いかけだったのでしょうか?
以上です。