History Quest「戦史会議室」
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タイトル Re^8: 欧州諸国の海軍に空母は必要か。
投稿日: 2004/06/06(Sun) 22:35
投稿者山家

 こちらで、まとめて考えて行きたいと思います。

 ソ連海軍航空隊のことですが、空母保有前には、戦闘機等は保有していなかった、と覚えているのですが、私の記憶違いでしょうか。ちょうど、WWUの伊で空軍がありながら、水上艦に水上機を積んでいたように、対潜哨戒等、海軍の任務を支援するために、ソ連は海軍航空隊を保有していた、と思います。

 次に、ウィリーさまの話しにレスをする形で考えて行きます。

> 言い換えるなら、補助艦艇としての空母を保有すべきだといっているのであって、主力艦として空母を整備すべきだとは思わないのです。
> とりあえず一隻は作ってみないと本当はどうなのかはわからないのです。実験用の空母さえ保有しないのは進取の風に欠けるのです。空母とはなんぞや、という事を知るための空母建造は優先して行われるべきだったのです。

 上記のような要約を失礼します。ちょっと気になったので、他の艦船の値段も調べてみました。雲竜型空母1隻が約8700万円、大和型戦艦1隻が1億4000万円だそうです。この値段を考える限り、平時の仏伊ソ海軍が簡単に空母を1隻保有する、という訳にはいきません。ワシントン条約による制限もありますし、1隻、研究用に建造・保有したいと海軍が主張した場合、財務省や他の陸空軍は反対するでしょう(日本が特別仲が悪かっただけだと言われそうですが、海軍の八八艦隊構想に陸軍は猛反対だったそうです)。確かに、私もその有用性は認めますが、平時の予算の縛りを考えると所詮は高嶺の花で、無理して整備するまでの必要を私は覚えません。

> 強力な陸上機に対抗するためには、やはり強力な艦上機が必要です。

 これには同意しますが、先の私の書き込みは、例えば伊海軍が空母を保有し、単葉艦上攻撃機を保有していても、英海軍はソードフィシュで満足していただろうか、ということを述べたかったのです。

> 欧州海軍にとって、空母の存在意義は索敵機を飛ばすことと
> 戦闘機を使って敵の雷撃機を追い払うことの二つです。

 確かに、欧州海軍が1,2隻の空母を保有していた場合、それを目的とするでしょう。しかし、欧州海軍の場合は、索敵機は大型陸上機と水上機の組み合わせで対応できます。それに、1930年代において、戦闘機無用論が公然と世界各国で唱えられており、源田大佐ですら、それに賛成していたことを考えると、欧州海軍にとっては、中々取りがたい選択だと思います。


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