History Quest「戦史会議室」
[記事リスト] [新着記事] [ワード検索] [過去ログ] [管理用]

タイトル Re^11: 欧州諸国の海軍に空母は必要か。
投稿日: 2004/06/08(Tue) 00:50
投稿者風間祐一

どうも風間です。

 TraJanさん、こんばんわ。

>  私は空母を保有すべきかどうかについての議論に加わっているつもりではありません。

 はぁ、興味もない議論にわざわざ、、、それは、また、ご苦労様です。

 私の費用対効果の理解は国語辞書レベルですので、誤解しているのかもしれません。TraJanさんが、「風間さんはこう主張している」という以下の主張が、私自身にはさっぱり理解できませんので、きっとそうなのでしょう。

>  風間さんは「空母1隻の費用対効果を6倍しても空母6隻の費用対効果と等しくないので、費用便益分析は正しくない」との前提で意見を述べているように読めます。
>  しかし、正しくは、空母1隻での費用便益分析を正しく行えば、「1隻の費用対効果」が、空母6隻での費用便益分析を行えば「空母6隻の費用対効果」が算出されます。(当然ながらこれらは6倍の関係ではありません。)

 しかし、私が費用対効果の言葉の意味を誤解していたとしても、だからと言って私の主張が変わるわけではありません。

 最初に建造される空母の調達費用は、建造費と搭載機の調達費だけではなく、空母の研究開発費と艦載機の研究開発費が計上されます。そのため、その費用は莫大な額となります。その一方で最初の空母の及ぼす効果はどの程度でしょうか?山家さんに言わせれば、陸上機と水上機でできると言われる程度です。この見解は理論的には正しく、莫大な調達費用のことを考えあわせれば、不要という人の気持ちも分かります。
 しかし、これは空母だけのことでしょうか?このように初期導入時の莫大な費用に比べて最初に登場する新兵器はどれもこれもそんなに大きな効果を持っているわけではありません。つまり、最初の1隻の空母の効果を調達費用と相対評価することは間違っているのです。それが正しいのであれば、新兵器はどれもこれも導入できません。新兵器の評価は調達費用との相対評価ではなく、戦場での効果のみで評価すべきなのです。
 空母のこのような絶対評価はどうでしょうか?このツリーに参加している全員が「あった方が良い」と認めているように効果はあるのです。絶対評価で効果ありと言うことであれば、後は、数を揃え、運用を研究することにより、より効果を高め、初期の研究開発費をも含めた調達費用に見合う効果を発揮させていけばよいのです。

 私が空母の費用対効果と称して主張していたのは以上のような意味です。

以上です。


- 関連一覧ツリー (★ をクリックするとツリー全体を一括表示します)

- 返信フォーム (この記事に返信する場合は下記フォームから投稿して下さい)
おなまえ
Eメール
タイトル
メッセージ   手動改行 強制改行 図表モード
参照先
暗証キー (英数字で8文字以内)
  プレビュー

- 以下のフォームから自分の投稿記事を修正・削除することができます -
処理 記事No 暗証キー