タイトル | : Re^16: 欧州諸国の海軍に空母は必要か。 |
投稿日 | : 2004/06/19(Sat) 00:04 |
投稿者 | : ゲンガー |
突然の横レス、失礼します。ずーっとROMしていましたゲンガーと申します。
この件は本音と建前ではないですが、2つ観点からの見方がぶつかっているように思えます。ひとつは当時の状況(予算や航空機の対艦攻撃力や海軍・空軍の協同作戦の困難だったことに関する認識不足など)等を考慮して、当時の各国の判断が妥当だったかどうか、と言う観点です。私が思うに山家さんはこちらの観点が主になっているのではないでしょうか。
もうひとつの見方は、史実を踏まえ当時どのような判断をするのがベストだったか、というもので、恐らくウィリーさんはこちらの観点なのではないでしょうか。
私の意見(と言うほど立派なものではないですが)は、前者の観点から見れば、当時の各国の判断は妥当と言わざるを得ない、です。上に書いた理由に加えて、権威主義や時代遅れ(これも今だから言えることなのでしょう)の考えやらが絡まって、軍備計画を決定する立場の人間が空母不要と結論づけても無理は無いことだったと思います。
かたや後者の観点から見れば、これも究極の建前は全ての国は米国並みの艦隊を持つべし、なんてことになってしますので、おのずと何らかの制限を課してみます。それは山家さんが提唱した史実通り戦争が始まることと、ちょっとこれは汚いかもしれませんが予算もおおよそ史実どおりの2点です。あと、実験的な意味でも空母を建造してみるべきだという意見には賛成しますが、以下の考えではそれははぶきます。
まずイタリア海軍。これは空母はもつべきと考えます。イタリア海軍の第一の仮想敵は英地中海艦隊とクレタ・マルタ島の航空戦力ではないでしょうか。そして彼らの果たさなくてはならない使命は、北アフリカへのシーレーン確保だったと思います。それならば、輸送船団護衛のための航空戦力は必須で、それには空母(出来れば「週間カサブランカ」並みに大量に?)がベストの選択でしょう。
次はフランス。仮想敵は何と言ってもドイツ、となれば海軍なんて無くても大勢に影響ない(言い過ぎかも?)ので、対独に限定すれば空母は不要でしょう。
そしてソ連。これはかなり微妙だと感じます。対英ならば必要でしょうが、対独ならばフランスと同様不必要でしょう。黒海艦隊のことがありましたが、自国の領土をあそこまで侵略され、そこからの航空攻撃のため空母を持ちなさい、と言うのは酷な気がします。
最後にドイツ。先にあげた時間と金の制限の中では、空母より優先順位が高いのがUボートであることは間違いない(?)でしょう。
皆様ほど詳しくは無いのでトンチンカンなことを言っているかもしれません。ご容赦ください。
以上、長文失礼しました。
。