タイトル | : Re^12: 欧州諸国の海軍に空母は必要か。 |
投稿日 | : 2004/06/13(Sun) 23:28 |
投稿者 | : 山家 |
こちらで、まとめてのレスを失礼します。かなり長く続いてはいますが、話しの前提からして、混乱があるようなので、私の大前提をまず述べたいと思います。
まず、第一に、歴史の流れは、史実どおりで、例えば、独にナチ政権が登場していないという架空の話しは取り入れない。
第二に、海軍に向けられる予算は、基本的に史実どおりで、例えば、伊が、陸軍の近代化を後回しにして、海軍に更に予算を回したらという設定は取り入れない。つまり、伊が、ヴェネト級戦艦4隻に加え、アクィラ級空母も建造・保有しているということは考えず、ヴェネト級戦艦1隻の代わりにアクィラ級空母を建造・保有していたら、ということで考える。
第三に、ここが問題の種になると思われますが、軍備を実際に整える際に、その予想は基本的に10年以内、長くて20年程として考えて、その効果を考える。何故なら、実際問題として、10年先のことでさえ、予想は困難だからです。身近なミリタリー以外の例を挙げますが、10年前に小学生ですら携帯電話を持っていてもおかしくない程に携帯電話が普及すると、どれだけの人が予想していたでしょうか。専門家でも、ほとんどいなかった、と思います。将来の予測はそれだけ困難なのです。現在、空母が海軍の主役になり、戦艦が絶滅しているから、といって、1930年代の欧州諸国の海軍が、速やかに戦艦を退役・廃艦にし、空母を建造できたでしょうか。
本スレッドの場合、192,30年代に欧州諸国の海軍が空母を建造すべきだったか、そして、それによって、WWUにどのような影響があったか、ということで、私は考えていくべきだと思います。
そして、結果論で論じるにしても、その効果は個々の海戦で論じるべきではなく、戦争全体から論じるべきだと思います。例えば、太平洋戦争で、マリアナ沖海戦やレイテ沖海戦で、基地航空隊の効果がほぼ無かったからといって、基地航空隊を日本海軍は整備すべきでは無かったとはいえるでしょうか。ラバウル航空隊が無ければ、ソロモン諸島を巡る戦いは、史実より遥かに早く日本の敗退に終わったでしょうし、沖縄戦で第五航空艦隊の支援が無ければ、史実より早く沖縄戦は日本の敗北で終了していたでしょう。
前提を書くうちに長くなりましたし、ここはおかしい、という点もあると思いますので、今日はここまでで失礼します。