タイトル | : 1940のフランス軍の戦略構想 |
投稿日 | : 2005/01/21(Fri) 01:03 |
投稿者 | : DASREICH |
1940年の戦いを調べているうちに、どうにも解らない点がありますので、
示唆いただくべく質問いたします。
1940年時の仏軍の戦略構想がディール計画というのはよく解るのですが、
開戦時点での仏国の戦争終結にむけてのグランドデザイン、のプランが
どうにも解りません。
開戦する以上、当然戦争終了にむけるプランをなにがしかもっていたと
思うのですが、どうもいろんな文献をあたっても、それがディール計画だよ、的な書き方しかよみとれないのですが、どうなのでしょう?
確かにディール計画で独軍の攻勢をふせぎ、もって戦略持久をはかる、という戦略面での考え方は理解できますが、当然それだけでは対峙状況が出現するだけで、戦勝にむすびつくわけではありませんよね?
また、そうやつて対峙しているうちにドイツの国力消耗による戦勝という
シナリオを考えていた、と読める文献もあるのですが、あの時は独ソ不可侵条約により、ドイツの東部国境から戦略物資は輸入し放題だったという事実をフランスも知っていた以上その仮定は意味が無いような気がします。
開戦時に明確な終戦プランを持っていなかった、と言う点では、わが日本という実例があるじゃないか、というご指摘もありそうですが、蛇足ながら一応説明しますと、日本も、開戦時には、南方資源確保による、長期不敗体制の確立と、来攻する米軍の随時撃破により、米国の戦意喪失による戦勝、というプランだけは持っていましたよね。実施はかけはなれてましたが。
その点どうもフランスにはそういったグランドデザインのプランがつかめないのですが、誰かご存知の方がおられましたら、お教え頂ますと幸いです。