History Quest「戦史会議室」
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タイトル Re^4: 長期戦戦略?
投稿日: 2005/01/24(Mon) 17:55
投稿者ウィリー

こんばんは、ウィリーです。

たぶん、根本的な見解の相違は、
当時の英国の反独傾向の見積もりにあるのでしょう。

これに当時のイギリスの国力への見積もりと
アメリカのイギリス支援の度合いの見積もりの相違を
加えれば、おおむね、意見の相違が説明できます。

1940年7月。実際にフランスが崩壊し、
(ついでにBEFが身一つでダンケルクから逃げだし)た時、
イギリスは、ヒトラーの「寛大な」(実際ヒトラーの主観からみればそう)
和平提案を拒絶し、勝利か玉砕か、つまり、
どちらかが無条件降伏するまで戦い抜くことを宣言し、
しかも、国民もこれを全面的に支持しました。

クリスタルナハトにチェコ解体で、
イギリス人のヒトラーに対する信頼感は
皆無になってしまってたというわけです。

ポーランド崩壊の時点でフランスが単独講和したら
イギリスはどのような反応をしめしたろうか?
史実では、フランスが単独講和したとき、
イギリス海軍がフランス艦隊を奇襲しました。
フランス降伏の時点で講和したところで結果は変わらないでしょう。

#総理大臣はなるほどチャーチルではないのですが、
#軍令部総長はチャーチルのお気に入り、ダドリー・バウンドなのです。

アメリカはといえば、「武力行使以外はなんでも」
イギリスに提供してました。
要するに、この時点で「チャーチル=ルーズベルト枢軸」は
十分強固なものだったということです。

で、米英仏3国が「あめとむち」政策をとってきたとき、
ソ連なりイタリアなりが、わざわざドイツを支援してやる理由も
あんまりないわけです。

#3国連合はドイツへの経済制裁に参加することへの
#十分な見返りを用意できるということ。

では、戦争にどうやって勝つのか?
これはあまり重要な問いではないでしょう。
経済封鎖と空爆と海上封鎖で国力を消耗させていけば
遅かれ早かれ一次大戦よろしく反乱が起きて
ドイツは崩壊する、程度の認識だったでしょうから。

−−−

ここまでは「紺碧の艦隊」方式は採用しませんでした。
つまり、1940年の人が考えるような考え方で見るように心がけました。

もし、現代の知識を当時の人たちに与えた上で、
何が最適なのか考えるほうが好みでしたら、
それに合わせるようにします。

でも、どちらなのかははっきりさせてください。
この点をあやふやにしていては話になりませんから。


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